1976年のアルバム(その89 Rastaman Vibration /Bob Marley~)
1975年に日本でもレゲエ・ミュージックがポピュラーに
そして自分が洋楽を断っている期間あたりに、さらに世界的にも大きな存在となっていました。
そんな中の頂点にいる人たちは・・・
Bob Marley & The Wailers
彼らの集大成といえるLive!に続いて、1976年の初夏に、強力なアルバム
がリリースされました。
それが・・・
Rastaman Vibration
全米をはじめ、今までになく世界的に大々的にプロモーションされていました。
日本でも然り、当時、Islandレコードが、日本では大手のレコード会社から出ていたこともあって「ラスタマン・ヴァイブレーション」はかなり大きく宣伝されていました。
因みに「ラスタ」とはジャマイカの宗教的思想運動である「ラスタファリ運動」の略・・・
「ラスタマン」とは、その実践者ということなのでしょう。・・・
Bob Marley & The Wailers
メンバーは・・・
Bob Marleyリード・ヴォーカル
、ギター
、パーカッション
Earl "Chinna" Smithギター
、パーカッション
Al Andersonギター
Aston Barrettベース
彼の弟、Carlton Barrettドラムス
Tyrone Downieキーボード
Bobの妻、Rita Marley
、Judy Mowatt
、Marcia Griffiths
この3人による、I Threes、バッキング・ヴォーカル
・・・
ジャマイカ、キングストンの、Harry J. Studios、Joe Gibbs Studioにて、1975年後半から1976年初頭にかけてレコーディング
プロデュースは、Bob Marley & The Wailersです。
A面・・・パーカッションの音から、オルガン、そして、Bobの歌
Positive Vibration
Bobの幼なじみのVincent Ford
の作品
アルバム・タイトル曲とも言えるでしょうし、力強いメッセージが込められた、彼らのメッセージ・ソングと言えるでしょう。
2曲目、熱いレゲエのビートで、Roots, Rock, Reggae
これもVincent Fordの作品、みんなで一緒に歌える、といったナンバー
Bobの歌
を I Threes
がバックアップ
サックスでTommy McCook、エフェクターを効かせたギター
でDonald Kinsey
が参加しています。
アルバムからのシングル
、少しだけヒットしました。・・・
3曲目、Johnny Was、Rita Marley
の作品で、メロディアスなナンバー
ストーリー性があり、Donald Kinseyのギター
が効果的です。
4曲目、Cry To Me、1966年の作品のセルフ・カバーで、作者は、Rita Marley
Bobの歌
も心地よく聴こえます。・・・
5曲目、軽いリズムから、熱いムードの、Want More
ベースのAston Barrettの作品
Bobの歌
とギター
のかけ合い
Want More~という力強い歌も耳に残ります。
B面、叫び声から、Crazy Baldhead
Rita MarleyとVincent Ford
の共作
軽快なオルガンに合わせて、Bobが歌います。・・・
2曲目、明るい曲調となり、Who The Cap Fit
Aston Barrettと、Carlton Barrett
の兄弟の作品
BobとI Threes
のかけ合いもキマッていました。
3曲目、Night Shift、1970年の作品、It's Alright
を改題して、セルフ・カバー
Bob Marleyの作品で、Alright~
のコーラスも印象的です。・・・
4曲目、War、Allen Cole
とCarlton Barrett
の共作
文字通り、メッセージ色の強い曲、語りかけるようなBobの歌
が強烈です。
5曲目、印象的なイントロから、Rat Race
Rita Marleyの作品で、シニカルな内容・・・
日本でのサブ・タイトルにあったように「いたちごっこ」
Bobらしいレゲエ・ナンバーでアルバムは」終わります。・・・
尚、2001年のリマスターCDから、当時シングルとしてリリースされた、Jar Live
が追加収録
また2002年には、1976年のライヴを加えた2枚組のデラックス・エディションがリリースされています。
このアルバム
全米チャートを急上昇
第8位とトップ10入りを果たし、Bob Marley & The Wailers
は名実ともに、音楽界のスーパー・スターの仲間入りを果たしたのでした。
「ラスタ」という言葉、「赤、黄、緑」のラスタ・カラー・・・
レゲエ・ミュージックの存在が、どんどん大きなものとなっていく・・・
その大きな原動力となったのが、このアルバムでもある
それは間違いないでしょう。
そしてこれ以降、Bob Marley & The Wailersは全米アルバム・チャートの常連になっていったのでした。・・・
(1976年のアルバム その50 Live!に関する日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12420966961.html