1976年のアルバム(その35 Diana Ross)
1976年のアルバム
最高位No.4が出たところで、次は最高位No.5
ということで上がったのが、奇しくも前出のMarvin GayeとともにMotownの看板スターである
Diana Ross
(1973年にデュオ・アルバムDiana & Marvinをリリースしていますね。・・・)
洋楽を聴き始めた頃から、黒人女性シンガーのNo.1はDiana Ross
そんな印象は持っていました。・・・
ただこの方、その割には大ヒットしたり、しなかったりで・・・(苦笑)
1975年辺りはあまり売れている感じではなかったのですが・・・
映画Mahoganyに主演するとのこと
Diana Rossのイメージはとにかく目
の大きな人
そういった女性は美人だから、映画には向くのだろうな・・・
そんなことを思いましたが・・・
自分は洋楽を断つ時期になっていました。・・・
・・・それで自分が洋楽を断っている時期に全米No.1ヒットとなったのが・・・
Theme From Mahogany (Do You Know Whare You're Going To)
そう、映画「マホガニーのテーマ」です。・・・
そのような時期ですが、Do You Know~と印象的なメロディで、すぐにスタンダード化してしまったナンバー
・・・ということで、自分はこれがいつのヒット曲だったか
さらには後日、インスタント・コーヒーのCMに替え歌が使われたりで・・・
混乱しているのですよ。(笑)
因みに作者は、Micgael MasserとGerry Goffin
凄い組み合わせ
そして映画の方ですが、こちらは監督が、Berry Gordy、音楽がMichael Masser
主演は勿論、Dianaで、共演者にあのAnthony Perkins
・・・
「マホガニー物語」として日本公開されました。・・・
夢物語であり、ラブストーリーのようですが・・・
実は自分は見たことないのですよね。(苦笑)
さて自分が、洋楽解禁の身となった頃に、その「マホガニーのテーマ」もフィーチャーされたDiana Ross
のそのニュー・アルバム
が発売されました。
タイトルは、ズバリ、セルフ・タイトルで、Diana Ross
因みにこれは彼女の6枚目のオリジナル・アルバムですが、最初のアルバムもセルフタイトルだったため、そちらの方は区別するために後で、Ain't No Mountain High Enoughとなりました。
この新作の方ですが、日本では、アルバムからのシングル、I Thought It Took A Little Time (But Today I Fell In Love)
の邦題「愛の流れに」
をフィーチャーして、「愛の流れに」
となりましたが・・・
全米チャートでは早くも次のシングルがチャートを上昇してきました。
それが、Love Hangoverだったのです。
Love Hangoverはディスコを中心に大ヒット
全米No.1に
尚、この時点で女性シンガーの全米No.14曲
は最高記録
American Top 40でCasey Kasemがそのように紹介したのは有名な話
但し、’80年代以降、Whitney Houston、Madonna
、そしてMariah Carey
が
記録を塗り替えていきます。・・・
さてアルバムの方、自分は少し後になって、日本盤のLPレコードを購入しました。
ということで、勿論、邦題は「愛の流れに」
プロデュースは、「マホガニーのテーマ」の作者でもある先述のMichael Masser
をはじめ、複数のメンバーが関わっています。・・・
A面・・・Theme From Mahogany (Do You Know Whare You're Going To)、「マホガニーのテーマ」
でスタート
2曲目、静かに始まる美しいバラード、I Thought It Took A Little Time (But Today I Fell In Love)
日本でのアルバム・タイトル「愛の流れに」
Michael MasserとPam Sawyer
の共作でメロディアスなナンバー・・・ですが、あまりヒットしませんでした。・・・
そして3曲目・・・怪しげな始まり方で、Love Hangover
このメロディ・ライン、構成といいヒット曲の要素を備えたナンバーです。
Marilyn McLeodとPam Sawyer
の共作で、ここでのプロデュースは、Hal Davis
後半、ディスコ・ナンバーに
最初、LPレコードを聴いた時、長いなぁ~
と思いました。(爆笑)
一転して、軽やかな楽しい曲調の、Kiss Me Now
Gwen Gordy FuquaとKenneth Lupper
の作品で、ここでのプロデュースはBerry Gordy
とDon Costa
です。
B面、力強いピアノから、You're Good My Child
この曲もKenneth Lupperの作品で、ここでのプロデュースはBerry Gordy
とDon Costa
Dianaの歌も力強く感じます。
続いてもアップ・テンポでロック色の濃い、One Love In My Lifetime
プロデュースはLawrence Brown、作者は彼とTerri McFadden
とLeonard Perry
の共作、邦題がなんと「エデンの園」
アルバムから4枚目のシングルとして、少しヒットしました。
ドラムスから静かに始まって盛り上がる、Ain't Nothin' But A Maybe
作者はNickolas AshfordとValerie Simpson
そう、お馴染みAshford & Simpson
プロデュースも彼ら、邦題は「愛のとまどい」
今回は女性コーラスも入り、ゴスペル調です。
少しペースダウンといった感じで、After You
Michael MasserとRon Miller
の共作でプロデュースは勿論、Michael Masser
バックのコーラス、ストリングスも効果的、何かホッとする美しいナンバーです。
アルバム最後は、Smile
そうCharles Chaplinでお馴染みのスタンダード・ナンバー
プロデュースはGil Askey
ピアノ、ストリングスをバックにこのようなポピュラーなナンバーで、アルバムは幕を閉じます。・・・
尚、CD化され、2012年には、シングル・ヴァージョン、未発表曲等を加えた2枚組のExpanded Editionもリリースされました。・・・
1976年は2曲の全米No.1ヒット
そしてアルバムも全米No.5
スーパースターぶりを発揮したDiana Ross
彼女の場合、The Supremesから独立後、全ての曲が大ヒットしてはいないのですが、当たればデカい
そしてスタンダードとして定着します。
これが真のスーパースターたる所以であると思っています。
さて彼女の映画The Wizは見たものの、前述の通り、Mahogany
を見たことがありません。
なんとか見る機会を
そう思っています。
それにしても「マホガニー(褐色)」
今の時代ではもう使われない名前でしょうね。・・・
2015年1月に本当に久々の来日公演が行われました。
90分と、長くはないものの、本当に中身の濃い素晴らしいコンサートでした。・・・
日本での独自のヒット、If We Hold On Togetherも持つDiana Ross
是非またそんなステージに接する機会があれば
そう思っています。
(2015年1月の来日公演での日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-11974715337.html