Peter Asher & Albert Lee@Cotton Club
古くはPeter & Gordon
70年代以降はJames Taylor、Linda Ronstadtのプロデューサーとして音楽業界の重鎮の1人であるPeter Asher
Eric Clapton等との共演でもお馴染みで何度か来日もしているギタリスト、Albert Lee
この2人がデュオとして活動
そして来日公演が実現
丸の内のCotton Club Japanにて3日間公演です。
6月29日(金)セカンド・ステージ
21時の開演時刻となり、Peter Asher、Albert Lee登場
Peterが開口
「Cotton Clubに出るのは初めてだから、エキサイトしているよ。・・・日本には何度も来ている・・・60年代はPeter & Gordonで、70年代はJames Taylorと、80年代はLinda Ronstadtと、90年代はSonyのアメリカの重役として・・・今回はAlbert Leeと一緒、その歌の物語を交えたアコースティック・ショーだよ・・・」
そのようなことを言って、中央に2人座ってアコースティック・ギターのデュオでBye Bye Loveでスタート
メインで歌っているのはAlbertです。
再びPeter
「ベスト・デュオはThe Everly Brothers、2人組は歌いたがるよ・・・」
そう言って・・・
「安い席のチケットを手に入れコンサートへ行ったら、彼らは一緒に歌っている時以外は憎みあっているかのように別行動をとっていて・・・Gordon Wallerともそれも真似したよ(笑)」
ここでも笑いを誘います。
またAlbertの方はさらに親しい付き合いだった、とのこと・・・
アメリカ・ツアーに同行した時は、ディズニー・ランドにも行けて、イギリスにいる自分の子供たちに申し訳なかったようなことも言っていました。
曲の方はCrying In The Rain
この曲を終えてPeter
「この曲はEverly Brothersと、もう一つ重要なこととして、Carole Kingが書いたということ、彼女は18歳から多くの曲を書いていて、自分もファンだったよ・・・」
そう言って、James Taylorとアメリカに渡り、レコーディングしたときの話
「Carole Kingはピアノで参加してくれて、サウンドチェックでYou’ve Got A Friendを歌ってくれた・・・それを初めて聴いたJamesと自分はこれを歌わせてほしいそう思ったよ・・・」
同じようにJamesとのコンビでやろうと思った曲がHandy Manとのこと・・・
Peterは客席にコーラス部分を客席の向かって左半分は高音で、右半分は低音で歌うよう指示
今度は客席の方から「(Peterたちは)歌わないの」と言われ・・・
なんとここではPeterはベースを持ち、ボンボン鳴らし・・・
「オリジナルのJimmy Jamesバージョンだ・・・」
そう言って、Albertの歌を中心にプレイされました。
今度はPeterが軽快にA Girl Like You
客席も手拍子Peter曰く
「Eivis Presleyはアメリカ国内でしかコンサートをやらなかったから、イギリスの若い女の子は、身近なCliff Richardに夢中だったよ・・・」
そう言って、Elvisの名前が出たところで、R&Bからブルー・グラスまで幅広くプレイするAlbert
ここではThat’s Alright (Mama)を歌いました。
またPeter曰く
「Linda Ronstadtとの仕事は誇りに思う、彼女は闘病でもう歌えないけど、Hall Of Fameのセレモニーでは、Emmylou Harrisたち4人が歌ってくれた・・・」
そう言って、話はJames Burtonに代わってEmmylouのバンドに加わったAlbertへ・・・
曲はSweet Little Lisa
自らもプレイしているDave Edmundsのナンバー
ここでもPeterはベース
そしてLinda RonstadtがJimmy Webbを好きだったということで、 Highwayman
Albertはピアノ
迫力ある歌も聴かせてくれました。
再び2人は中央へ、Peter曰く
「Del ShannonはRunawayとか好きだった・・・その彼の歌を自分たちの歌でラジオから聴こえて来たときは感動したよ・・・ゆっくりと悲しいアレンジでいくよ・・・」
そう言って勿論、I Go To Pieces
ここからPeter & Gordonの世界
彼の言葉通り、ややスローに・・・そしてPeter・・・
「最後の曲、何かわかるね・・・妹との付き合いでPaulと親しくなった・・・彼が書いた曲だけど、JohnがBeatlesらしくないと言ったので、自分たちに回ってきた・・・イギリス、アメリカでNo.1・・・日本でもヒットしたよね・・・もう54年前だけど・・・」
勿論、A World Without Love
「愛なき世界」
客席も一緒に歌っている人が多かったように思います。
その通り、時代を超えたものを感じました。・・・
ここでいったん終了・・・
アンコールで戻ってきて、Peter
「すぐに2曲やるよ・・・1曲目はSilly、2曲目はSerious・・・」
そんなことを言って、Peterはバンジョーレレ(ウクレレ・バンジョー)を抱え、Albertはピアノ
Peter & Gordonのヒット曲Lady Godiva
客席にも歌わせ、楽しい時間に・・・
そして・・・
「フランスの歌、Gilbert Becaudのヒット曲だけど、Everly Brothersも英語詞を付けて大ヒットさせたんだ・・・」
そう、勿論、Let It Be Me
ここではAlbertのピアノをバックにPeterはじっくり歌い
楽しかったPeter & Albertの「愛ある()世界」は幕を閉じたのでした。・・・
今回のライヴ
半分はトークだったのですが・・・
色々なエピソードが聞けて、それだけでも洋楽ファン必見のライヴであったと思っています。
恐らく今回、Peter & Gordonを期待してのお客さんが多いと思われますが、歌われた4曲とも、当時と同じではないかもしれません。(苦笑)
でもBrian Wilsonが歌うBeach Boys同様、何にも変え難い唯一無二のパワーを持っている
そのように思いました。
音楽は永遠である、50数年の中でもそれを実感する
そんなライヴであったと思っています。
ところで、今回、Peterも話していましたが、Danny Kortchmar、Leland Sklar、Russ Kunkelが日本に来ました・・・
そして今回、Peter Asher
・・・ということは、そろそろ御大James Taylor
日本に来てくれないかなぁ~
そんな期待も抱いている次第です。・・・