Gizmodrome@Bunkamura Orchard Hall
元The PoliceのStewart Copeland
元King CrimsonのAdrian Belew
元Level 42のMark King
元PFMのVittorio Cosma
大物ミュージシャン4人が、集まったスーパー・グループ
Gizmodrome
特に自分はThe Policeの大ファン
Stewart Copelamdのドラムスは最高
また自分は’81年の再結成後のKing Crimsonの来日公演にはずっと行っていて、その中心人物(現在は不参加)だったAdrian Belewのギター
そういったことでも興味津々
2017年夏にリリースされたアルバムは即購入
そうしたら・・・
なんと2018年4月(その時からは半年以上先・・・)の来日が決定
そしてかなり先とはいえ、チケットを購入していました。・・・
チケット購入から、年が明けて桜も散ってしまった・・・
2018年4月9日(月)
渋谷のBunkamura Orchard Hall
この日は東京にいる日の予定ですが、急遽名古屋で予定が・・・
そんなこともあって、夕刻ギリギリに移動
なんとか開演時間に間に合いました。
残念ながら満員とは言えない会場・・・
開演予定時刻19時を回ったら、ライトダウンでメンバー登場
Stewart Copeland、Adrian Belew、Mark King、Vittorio Cosma
そしてセカンド・ドラマー、Pete Begginそれぞれ定位置に
左端にキーボードのVittorio
Adrianは恐らく彼のオリジナル・モデルと思われるギター
Markのベースはフレットの部分が赤く光っています。
「コンニチワ」
陽気なStewartはお馴染みの頭にバンダナを巻いていて、なんとフェンダーのギターを抱えマイクに向かい、Gizmodrome収録のAmaka Pipaでスタート
エフェクターでメガホンを通したような声に
Adrianも最初からギター・ソロを聴かせます。
続いてStewartがステージ向かって右端のドラムセットに移り、場内大喝采
Adrianは自分を"Jimi Hendrix"と紹介して(笑)自ら歌う、Man In The Mountain
The Police時代と同じStewartが刻むレゲエのビート
超最高これを待っていました。
「どれだけ日本を好きか、わかってくれるかい」
Stewartがそう言った後にAdrianがメンバー紹介
さすがにそれぞれに賛辞を評して、セカンド・ドラマーのPeteはLevel 42の現メンバー、ということでMarkとは鉄壁のリズムセクション
今回はちょうどGenesisにおけるChester Thompsonと同じ役割です。
再びStewartはおどけた感じでギターを抱え、歌うはStay Ready
アルバムの中でもノリのいいナンバー、後半はドラムスへ移ります。
StewartはAdrianとMarkを"Two Cowboys"と紹介
そして彼らが歌うのは、The PoliceでのStewartが書いたMiss Gradenko
あのリズム
Policeのライヴでは聴けない曲だけに感動
ただ地味な曲とはいえ、最大ヒットアルバムSynchronicityからのナンバー
にもかかわらずウケが今一つなのが残念でした。・・・
続いて静かに始まって、Summer's Coming
Stewartは歌詞にトーキョーと入れていて、続くSweet Angels (Rule The World)ではVittorioのピアノもフィーチャー
Markのスラップ・ベース・ソロも聴かれました。・・・
ここでAdrianにスポット
流れるようなキーボードから、ベース・・・
そして唯一無二のあのギター
Elephant Talk
言うまでもなく、King Crimsonでの彼の代表曲
そしてあのギター・ソロ
近年のKing Crimsonには参加していないだけにここで聴けて嬉しい限り
さらにはBill BrufordのパートをStewartが・・・なんとも贅沢です。
一転してPoliceナンバーへ・・・
Does Everyone Stare
軽快なビートに合わせて、歌うはMark
ベース・ソロも聴かせました。
ここでアルバムのオープニング曲、Zombies In The Mall登場
Wake Up Little Susie~とパロった歌詞も彼らならではのセンス
アヴァンギャルドでヘヴィーなRide Your Lifeが続きました。・・・
「若くてワイルドな頃は行き過ぎ(Excesses)もあった・・・」
Stewartはそう言って、その通り曲はExcesses
Klark Kent名義でリリースしたナンバー、ギターを持ってパワフルに熱唱
続いてVittorioのピアノから軽快なリズムとなって、I Know Too Much
ここでAdrianがしっかりギター・ソロを聴かせたと思ったら、急に終わり・・・
やはり静かに始まったのがPoliceのDarkness
Stingとは違うものの、歌の上手さを実感します。
今度はアフリカン・ビートといえるドラムスから、Zubatta Cheve
このメンバーではお得意のサウンド
ベース・ソロも・・・
そうしたら急にAdrianがハードなギターのカッティング
曲は彼のソロのYoung Lions
ここではドラム・ソロも・・・そして勿論、ギター・ソロもフィーチャーされました。
「時差ボケで奇妙なもの(Strange Things)だよ・・・」
そう言って、その通りStrange Things Happen
レゲエのビート
これもPoliceを思わせます。
「映画Rumble Fisnのナンバー」とAdrianが紹介して、Don't Box Me In
歌うは勿論、この映画の音楽監督のStewart
ギターを持ってパワフルにスピーディーに熱唱
但しこの曲ではドラムスを叩いて欲しいと思いました。
「地下の世界へ行って、暗黒の帝王になるんだ・・・」
そう言って、Stewartが歌うはSpin This
メンバー全員がパワフルに
途中からStewartはドラムセットへ
この曲でいったん終了
そしてここでスタンディングオベーションとなりました。
アンコールで5人戻ってきて・・・
スポットはAdrianに
激しいギターのカッティングから、Thela Hun Ginjeet
これもKing Crimsonでの彼の代表曲
会場内はKing Crimsonファンも大多数いるので絶叫
ギターも勿論、彼のあの歌
ラップに合わせてギター・ソロ
大盛況に・・・
そして、Stewartがギターを持って前方へ、謝辞を言って・・・
Bombs Away
Policeナンバー、勿論、Stingが歌っていたナンバーですが、盛り上げるのには最適
最高潮でエンディング
最後はメンバー、前方のお客さんとできるだけ握手を交わしてエンディングとなりました。
'70年代は、Emerson, Lake & Palmer等を筆頭に著名なミュージシャンが集まったグループが多々誕生しました。・・・
そしてGizmodromeは久々に登場したそのようなグループ
そしてとにかくStewart Copelandのあのドラムスが大好きな自分としてはこれは絶対と思える存在
・・・で、Adrian Belewと組むとなると・・・一体どうなるのか
そういった「怖いもの見たさ」のような気持ちもありましたが、アルバムGizmodrome、さらにMark Kingも加わって、納得できる音
そして来日公演
そのサウンドにPoliceやKing Crimsonのナンバーも加わる
それで日増しに期待も高まってきたのですが・・・
時間こそ100分弱で20曲と長くはなかったですが、期待以上のもの、感動をいただきました。
さて元々在籍したグループのファンだった人たちが、今回この会場に集まった人の多くと思いますが・・・
(今では難しいかもしれませんが)その本家のグループとしての活動も是非お願いしたいし、そして勿論、このGizmodromeとしても次のステップを期待したい・・・
恐らく皆さん、そのような思いを抱きながら、満足気な表情で渋谷の街をあとにした・・・そう思っています。・・・