1975年のアルバム(その90 Once Upon A Star/BayCityRollers)
1975年、スコットランド、エジンバラより登場した凄いグループが
Beatles以来の旋風を巻き起こしている
そのヒット曲は・・・Bye Bye Baby
(当時、自分はThe Four Seasonsのカバーであることを知りませんでした。)
やっているのは、Bay City Rollers
5人組、The Rolling Stonesと同じ編成のよう・・・
さらにはその年のブライテストホープと言えそうなPilotのDavid PatonとBilly Lyallもこのバンドにいた・・・
これは凄いんだろうな・・・そう思っていました。
タータンチェックで揃えたウェアを着用したBay City Rollers
1975年夏にその旋風は日本にも上陸
本邦デビュー・シングルは勿論、Bye Bye Baby
本邦デビュー・アルバムはセカンド・アルバム()に当たるOnce Upon A Star
邦題は「噂のベイ・シティ・ローラーズ」
特殊ジャケットで凝っていました。・・・
Bay City Rollers
この時のメンバーは、Leslie McKeownがリード・ヴォーカル
Eric Faulknerがリード・ギターとハーモニー・ヴォーカル
Stuart "Woody" Woodがギター、ベース、キーボード、ハーモニー・ヴォーカル
Alan Longmuirがベース、キーボード、ハーモニー・ヴォーカル
Alanの弟、Derek Longmuirがドラムス、パーカッション
オリジナル曲はほとんどEricとWoodyの共作
プロデュースはPhil Wainmanです。
アルバムA面1曲目は、そのBye Bye Baby
2曲目はThe Disco Kid
当時の流行・・・この曲など日本のアイドル歌謡曲に影響を与えた気がします。
一転して3曲目はフラメンコ・ギターからLa Belle Jeane
こういう曲ではハーモニーをしっかり聴かせます。
4曲目、When Will You Be Mine?
Everly BrothersのWhen Will I Be Lovedを思わせるナンバー
ちょうどその曲をLinda Ronstadtがカバー・ヒットさせた年でしたが・・・
関係あるのでしょうか。
5曲目、Angel Baby
こちらはPhil Spectorサウンドですね。
A面最後はドラムスのロールから、Keep On Dancing
盛り上がるナンバー
この当時、BCRの特番を見た時、オープニングでした。
B面に行くと、タイトル曲Once Upon A Star
こちらはポップなナンバー
続いて軽快なロックン・ロール、Let's Go
こういった曲のコーラス・ワークはBeach Boysみたいです。
3曲目はギターのカッティングからAlbert HammondのIt Never Rains In Southern Californiaを思わせるMarlina
そしてメロディアスなオリジナル曲My Teenage Heart
アルバムも終盤でAlanが歌うRock And Roll Honeymoon
これもノリのいいナンバー
そして最後はLeslie、Eric、Woodyの共作によるHey! Beautiful Dreamer
英国風な楽器も入ったコーラスも美しいバラードでエンディングです。・・・
尚、CD化の際には、All Of Me Loves All Of You、The Bump、Keep On Dancing(Single Version)、Alright、It's For You
シングルとして出ていた5曲が追加収録されました。
The Bumpは当時、Kennyというアイドル・グループもやっていました。・・・
ということで、タータン・ハリケーンが日本に上陸
すぐに日本でも若い女性ファンを中心にブレイクしたことは言うまでもありません。
そしてこのアルバムにも収録されているMy Teenage Heartが第2弾シングルとして日本発売
「ひとりぼっちの十代」という邦題がついて、いわば「青春賛歌」といえそうな上質のポップ・ナンバー
そう思っていました。・・・
そしてそんな中、自分は洋楽を断つ時期となったのでした。・・・
日本ではレコード会社も変わって、そして・・・
洋楽を断っている時期でも自然に聴こえてきた曲・・・
S, A, T,U, R, D, A, Y, Night
勿論、その曲とはSaturday Night
この曲でBeatlesみたいな形でアメリカ上陸を果たしたわけですが・・・
ちょうど自分が洋楽を断っているくらいの時期(1975年12月~1976年3月)に、洋楽ファンというか、世間一般のBay City Rollersを見る目が変わってしまったようでした。・・・
Bay City Rollersに関しては、改めて聴いてみて、Beach Boysを思わせるような良質なポップ・ミュージックが多々あり、それが正当に評価されていたか
・・・そう思うと残念に思います。
1975年ということで、やはりタータン・ハリケーンは
そう思い投稿させていただきました。