1975年のアルバム(その54 Come Taste The Band/Deep Purple)
1975年、Ritchie BlackmoreDeep Purple
脱退
・・・ということで、続けて本家の方も・・・
Ritchie脱退の後、Jon Lord
とIan Paice
が注目したのが・・・
James Gangの凄腕のアメリカ人、Tommy Bolin
彼を加えて、レコーディング
メンバーは・・・
Jon Lord、Ian Paice
のオリジナル・メンバー2人に・・・
ベースとヴォーカルでGlenn Hughes
リード・ヴォーカルでDavid Coverdale
そして、Tommy Bolin
早くもこの5人の写真とかも雑誌に載っていて・・・
Tommy Bolinは日本ではショーケン(萩原健一さん)に似ている
そんなことも話題になっていました。(笑)
ただそれ以上に、バカテクのプレイヤーということ
アルバムはCome Taste The Bandとのこと
ただ日本では凄いニュースが
Deep Purple来日決定
メンバーが変わっても、なんと言っても日本で伝説を生み出したDeep Purple
新作以上に来日公演が話題に
尚、Come Taste The Bandは来日記念盤として発売されました。
プロデュース、エンジニアリングはお馴染みMartin 'The Wasp' Birchです。
A面、ドラムスの音から、ジャーンとパワフルに
Jonのオルガンが入り、David
の歌
Comin' Homeでスタート
Highway Starを思わせるオープニングに相応しいスピーディーなナンバー
最初からTommyのスライド・ギターも入ってきて、後半は彼のソロがフィーチャーされます。
2曲目はややペースを落としたLady Luck
Davidの歌
はグイグイ迫ってきます。
この2曲はTommyのギターがフィーチャーされても従来のDeep Purple
3曲目もハードなイントロ・・・ですが、Glennが歌うGettin' Tighter
途中、テンポが変わってTommyのギターがフィーチャー
4曲目はややファンキーなリズムとなって、Davidの歌う、Dealer
Glennも少し歌います。
そして5曲目もファンキーなI Need Love
ただ考えてみればこのようなナンバー、アルバムBurnから多くなっているように思います。
Tommyはそれぞれの曲で、多彩なプレイを聴かせています。
B面に行くと、Drifter
アップ・テンポのロック・ナンバー
Jonのオルガンが入ると、従来のDeep Purple
のイメージ
続いて、少しペース・ダウンでヘヴィーなLove Child
Supremesとは同名異曲(笑)
Davidのパワフルな歌
は後のWhitesnake
にも繋がっていくのでしょう。
そして、This Time Around / Owed To 'G'
なんとJonのピアノをバックに、Glenn
が歌う美しいバラード
このような曲が入っていても異和感はありません。
そしてヘヴィーな演奏に続き、勿論、ここではTommyのソロがたっぷりフィーチャーされます。
このアルバムで1番の聴きものと言えるでしょう。
そしてベースのイントロから、スローに始まる・・・
You Keep On Moving
このアルバムで、DavidとGlenn
のツイン・ヴォーカル
と言える曲はこれだけかもしれません。
Jonのオルガンをバックに、Tommy
は静かに叙情的なソロを聴かせて、このアルバム
はエンディングです。・・・
・・・ということですが・・・実を言うと、ちょうどこの辺りから、よく投稿しているように高校受験のために洋楽を断つことになり・・・
来日公演に行くことなどはとんでもない話・・・このアルバムが出たことも当時は他人事のような感じ・・・
自分はこの年、第2期のベスト盤24 Carat Purpleにハマっていて、どうせこのメンバーではないのだから・・・そんな開き直った気持ちでもありました。
(1975年のアルバム(その21 24 Carat Purple)に関する日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12319487345.html
そして高校受験が終わり、洋楽が解禁になった頃、Deep Purple日本公演
の話を聞きました。
コンサート自体は、好評だったのですが、その期待のTommy Bolin
彼が来日公演の前に指を怪我したとかで、ほとんどスライド・ギター中心、さらにはJon Lord
等が補助して、その神技といえるプレイは見られなかった・・・
そんな話でした。・・・
そして、彼が要因なのか・・・
間もなく、Deep Purpleは解散するのでした。・・・
Tommy Bolinは、1976年12月、ドラッグによって他界します。・・・
事情をよく知らないでの判断で、Tommy Bolinは好き勝手やって、Deep Purple
をかき回してメチャクチャにした・・・
そんな風にも思われましたが・・・
それもドラッグによってのもの、日本公演も指を怪我したのではなく、ドラッグによってまともにプレイできなかったことが真相のようです。・・・
この時代はまだ・・・そんな状況だったのでしょうか。
Tommy BolinはJames Gang
脱退後、Teaser
というアルバムを発表、ちょうどCome Taste The Band
と同じ頃に、「炎のギタリスト」
という邦題で日本でも発売されました。
自分も後になって購入しましたが、なんとJeff PorcaroやDavid Foster
が参加しているのですよね。
そして温故知新というか、後になって、Billy CobhamのSpectrum
というアルバムを購入した時
この凄いギター
これは誰だろう・・・
そう、これがTommy Bolin
彼はこのプレイで名を上げたのでした。
死の直前には、「富墓林」と表記されたアルバムPrivate Eyesもリリースされ・・・
期待されていたのですが・・・
改めて残念です。・・・
Come Taste Bandに戻しますが、正直言いますと、このアルバムを1番よく聴いたのは、実はDeep Purple
時代の曲を中心にプレイするといったWhitesnake
の来日公演
の前だったかもしれません。(苦笑)
Jon Lordが「Deep Purple
名義で出さなければよかった・・・」と言ったのは有名な話ですが、その通り、「Deep Purple
の・・・」ということを言わなければ、完成度の高いロック・アルバム
と思っています。
それだから、30年以上経ったそのWhitesnake公演
の前に聴いた時も、改めて新鮮な気持ちで聴いていたのでしょう。・・・