1975年のアルバム(その20 Chicago IX / Greatest Hits)
1972年から1975年・・・
この4年間というのは、自分としても思い入れのある時期・・・
'70年代に入り・・・
Beatlesが全く無くなってしまい、Simon & Garfunkelも別々に・・・
Jimi Hendrix、Janis Joplin、DoorsのJim Morrisonが死去・・・
そして゚60年代と’70年代の橋渡しをしたようなCCRも解散・・・
まさに新しい洋楽の時代になっていったと思いますが・・・
この時代の1番のスーパースターを挙げろと言えば・・・
Led Zeppelin
Chicago
Elton John
そう思っています。
そして、シングル・ヒットも
ということから言えば・・・ChicagoとElton Johnが挙げられるでしょう。
とにかく日本ではChicagoといえば「長い夜」
25 Or 6 To 4
そのイメージが絶対的に強く
でも決して「一発屋」ではなく、Questions 67/68とかを日本語で出したり・・・
そして「栄光のシカゴ」という独自のベスト・アルバムも出ていました。
一方、本国ではなんとそれまでベスト盤はなく・・・
1975年の暮れに、初めて登場
前年のElton Jonh同様、年末商戦を見込んで・・・なのでしょうか。
Chicago VIIIでややイメージが大人しくなったChicago
・・・ですが、さすが
すぐに全米No.1となりました。
A面1曲目は、25 Or 6 To 4
勿論、邦題「長い夜」
日本だけでなく世界中でChicagoの顔といえる曲
力強く明快なブラス
Terryのハードなギター
そしてPeterの歌声
さらにはBobbyことRobert Lamnのソングライティングぶりを世に知らしめた曲です。
続いて、Does Anybody Really Know What Time It Is?
これもBobbyの世の中を風刺したナンバー
ただここではシングル・ヴァージョンであのイントロ部分がカットされているので、ポップ・チューンみたいで残念です。
(CD化に際し、少しイントロを長く入れたようです。・・・)
そしてセカンド・アルバムChicagoのJimmyの才覚が発揮された組曲Ballet For A Girl In Buchannonの中のColour My World
シングル・カットもされましたが、Terryの骨のある歌が身にしみます。
一転、Chicago VIからのヒット曲、Just You ’N’Me
思えばPeterの歌うラヴ・ソングの原点はここと言えるでしょう。
「君とふたりで」の邦題で日本でも人気のラヴ・ソングでしょう。
そしてお馴染みのピアノのイントロから、Saturday In The Park
それまでで最大のヒットとなったBobbyの作品、楽しそうにも見えますが、れっきとしたプロテスト・ソングです。
この面最後は、Feelin' Stronger Every Day
邦題の「愛の絆」は日増しに強くなっていく、まさにそんなナンバー
ラヴ・ソングよりこういう歌を歌うPeterが好きです。
後の話になりますが、1984年1月、初めて見たChicagoの来日公演
1番最後にこの曲をやってくれて、Peterの力強い歌、そしてTerryを思わせるBill Champlinの姿に目頭が熱くなり、本当に感動したのでした。・・・
B面はBallet For A Girl In BuchannonからのMake Me Smile
最後にNow More Than Everの歌の部分を付けて、編集したシングル・ヴァージョン
これがなんとChicago初のシングル・ヒットなのですよね。
でもどうせなら、Ballet For A Girl In Buchannonのイントロ部分も付けてほしかったですね。(苦笑)
ここから3曲はChicago VIIから・・・
Wishing You Were Here
Call On Me
(I've Been) Searchin' So Long
それぞれそれなりにヒットしたのも勿論ですが、やはりChicagoにおいて重要なアルバムだったということでしょう。
そしてなんと最後にBeginings
軽快なギターから、ブラスが入り、Bobbyの歌
そう、この曲は後になって、シングルのTOP10ヒットになったのですよね。
Chicagoのデビューから、1974年のChicago VIIまでのヒット曲を、当時のLPレコードの収録時間にしっかり収めた良質のベスト盤と思っています。
Chicago Vから、連続5枚の全米No.1
ある意味、区切りと言えますが、Chicagoはやってくれました。
’80年代に入り、レコード会社を移籍したり、その後色々な事情があったからと思いますが、特に’90年代以降、Heart Of Chicagoとか、色々なベスト盤がリリースされています。
そんな中、最初に出て全米No.1にもなったこれはやはり違う
そう確信しています。
(Chicago VIIについての日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12302861822.html
(Chicago VIIIについての日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12315443208.html
1975年という年は、全米アルバム・チャートにおいてElton Johnのベスト盤で幕を開け、Chicagoのベスト盤で幕を閉じました。
まさにこの時代を象徴しているように思います。
さて1975年の全米No.1アルバム20枚については、全作品に思い入れがあるので、全て投稿させていただきましたが・・・
この年は、全米No.1に準ずるくらい売れたアルバムや、自分にとって思い入れのあるアルバムが沢山あります。
次回からはそれについて記させていただこうと思っております。