1975年のアルバム(その19 Still Crazy~ / Paul Simon)
1975年の音楽界の大きな話題の一つ
Simon & Garfunkel再結成・・・
それはSimon & Garfunkelの新曲という形で実現しました。
そして、Paul SimonのアルバムとArt Garfunkelのアルバム、両方ともに収録されることに
そのPaul Simonですが、先ずはそれに先駆けて、Gone At LastというPhoebe Snow共演のシングルがリリース
ゴスペル調の、前のヒット曲Loves Love Me Like A Rockにも共通するナンバー
但しさほどヒットせず・・・
皆さんの関心は、Simon & Garfunkelとしての新曲
そして、その話題曲My Little Townを収録したアルバム
Still Crazy After All These Yearsがリリースされました。
(同時期にArt GarfunkelのBreakawayもリリース)
プロデュースはPaul Simon
そしてこの後、Barbra StreisandやBilly Joelで大ブレイクする、
Phil Ramone
邦題は「時の流れに」でした。
A面1曲目から、フェンダー・ローズの心地よい音色・・・
そしてPaul Simonの優しい歌声
タイトル曲、Still Crazy After All These Years
サックスもフィーチャー
この時代から、このような歌・・・今も同じでしょう。・・・
そして・・・
力強いエレクトリック・ピアノのイントロから・・・
My Little Town
聴いていて、ゾクゾクするものを感じます。
そう、Simon & Garfunkelの歌が5年ぶりに登場したのです。
バックの音も凝っていて・・・
これは全米No.1
・・・と思いきや意外にヒットしませんでした。
(9位止まり・・・)
そして静かに始まり、途中、テンポが変わる、I Do It For Your Love
メロディアスなナンバーで、色々ホーンの音が入っています。
そして、個性的なSteve Gaddのドラムさばきから・・・
50 Ways To Leave Your Lover
メロディアスなナンバーですが、途中、軽快なサウンドに・・・
それにしても、流行語になりそうなタイトルです。
(なったでしょうか・・・)
この面最後は、1番、Paul SimonらしいNight Game
Toots Thielemansのハーモニカもジーンと身にしみます。・・・
B面に移ると、Richard Teeのピアノも軽快に、その先行シングル
Gone At Last
Pheobe Snowも勿論、ライヴでお馴染みのThe Jessy Dixon Singersも参加
よりゴスペル色を強めています。
続いて、Paulの優しい歌で始まる、Some Folks' Lives Roll Easy
ソウル・バラードにもよくあるブラスの音が曲を重厚なものにしています。
そしてギターのイントロから軽快に、Have A Good Time
コーラスも印象的
最後はPhil Woodsのサックスでフェイドアウト・・・
硬質のギターの音をバックにYou're Kind
ピアノをバックに、力強く歌う、Silent Eyes
コーラスも美しいこのナンバーでアルバムは締められます。・・・
このアルバムには、1人でギターを弾き語っているPaul Simonの姿はほとんどありません。
派手さはないにしても本当に豪華な音作り
このアルバムが、その後の音楽界に与えた影響は多大なものでしょう。
自分自身のことですが、正直言って、このアルバム
A面ばかり聴いていました。(苦笑)
さてMy Little Townが思ったほどヒットせず・・・
そんな中、自分はいつも記しているように、洋楽を絶つ時期に入るのですが・・・
その間になんと
50 Ways To Leave Your Loverが全米No.1に
「恋人と別れる50の方法」という直訳と言える邦題が付きましたが・・・
日本ではさほどヒットしなかったと思います。(苦笑)
そして、1976年のグラミー賞でAlbum Of The Year
この時、Paul Simonが
「Stevie Wonderがアルバムを出さなかったおかげです・・・」
そう言ったことはあまりにも有名ですね。
・・・ということで、Paul Simonはここで、
シングル、アルバム全米No.1
そしてグラミー賞最優秀アルバム賞受賞
ともにSimon & GarfunkelでのBridge Over Troubled Water(明日に架ける橋)となる快挙を成し遂げてしまったのでした。
皮肉にも、このことで、Simon & Garfunkelのリユニオンも霞んでしまったことは否めないでしょう。・・・
ライヴ・アルバムがあまり売れず、もう過去の人になってしまったのかな
そう思っていたPaul Simon
後の音楽界にも多大な影響を及ぼした大作を作ってくれたのでした。
尚、Paul Simonについては、今回はこの時期のみの記述とさせていただきます。・・・
(Live Rhymin'に関する日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12309796295.html