1974年のアルバム(その15 Court And Spark / Joni Mitchell)
現在、難病と闘病中のJoni Mitchell
1970年代初頭、シンガー・ソングライター・ブームの中
女性ではCarole Kingと2大巨頭でした。・・・
ただJoniの方はフォーク・ギター中心の楽曲が多かったのですが、1974年のCourt And Spark
Tom Scott And The L.A. Expressを中心に多彩なミュージシャンが参加
それまでにないバラエティに富んだ音作りで、Joni Mitchellとしても全米No.2と最大のヒット・アルバムとなりました。
その時、No.1だったのが、Bob DylanのPlanet Wavesというのがなんとも皮肉ですね。(苦笑)
さて実をいうと自分はJoni MitchellのLPレコード
これと、次に出たライヴMiles Of Aislesしか持っていなかったのですよね。(苦笑)
だからあまり偉そうなことは言えませんが・・・(^^;)
因みに1983年の初来日時には少し揃えました。
さてこのアルバム
ピアノを中心にしたタイトル曲Court And Sparkで始まり・・・アコースティック・ギターのカッティングから独特のJoniの歌、Help Me
彼女最大のヒット曲です。
続いても代表曲Free Man In Paris
ここでは、Crosby & Nashが参加
1983年の日本公演はこの曲でスタートでした。
やや静かにPeople's Parties
これに続くように、Same Situation
そしてライバルCarole Kingを思わせるナンバー、Car On A Hill
レコードではB面に行き、Down To You
ピアノの弾き語りナンバーですが、バックには色々な音が入っているよう・・・
Steely Danを思わせるJust Like This Train
そして、Robbie Robertsonがギターで参加している
Raised On Robbery
アカペラで始まる・・・と思いきや、軽快なロックン・ロール
「陽気な泥棒」という邦題がついていました。
Troubled ChildもどことなくSteely Danを思わせるナンバー
そう、この後のユニットとしてのSteely Danを示唆するようなメンバーが参加しているのですよね。
そして最後は4ビート・ジャズのTwisted
何かこの何年か後の彼女を予知するような・・・そんなエンディングでした。・・・
Joni Mitchellといえば、自分はとにかくこの翌年リリースされた
ライヴ・アルバムMiles Of Aislesが最高
そう思っていて、このCourt And SparkからはそのライヴにはPeople's Partiesしか収録されていなかったことで、この2枚のアルバムしか持っていなくても、Joni Mitchellをよく理解した気持ちになっていました。(笑)
ただこの後、どんどんJazzの方に傾倒していって・・・
だんだん興味は薄くなっていきました。・・・
そんな中、’80年代に入り、Geffen レコードに移籍
そして再び、ポップなアルバムWild Things Run Fastをリリース
Joniへの興味も再燃
そして’83年3月についに初来日公演が決定
’70年代に一度中止になっただけにまさに待望の来日
日本武道館に見に行きました。
シンプルな編成ながら・・・
当時の夫であったLarry Klein、Michael Landau、Vinnie Colaiuta
凄いメンバー
代表曲もほとんど聴けて感動の来日公演でした。
余談ですが、Sheena Eastonが、来日公演のアンコールでRaised On Robberyを歌っていたのですが・・・
これをJoni自身の歌で、聴けたことは本当に嬉しく思いました。・・・
ただ彼女は不満だったようで(苦笑)
このライヴがFMで放送された際、カットされていました。・・・
画家としても活躍するJoni Mitchell
アルバム・ジャケットはたいてい彼女の描いた作品
その中では、このCourt And Sparkはやや地味かな(^^;)
・・・でも彼女の最大のヒット・アルバムなのです。
闘病中のJoni
今後ライヴ活動は難しいかもしれませんが、これ以上悪くならないよう・・・
心からお見舞い申し上げる次第です。m(__)m