1974年のアルバム(その7 Endless Summer / The Beach Boys)
1974年というのは、思い入れのある年ですが・・・
次はなんと・・・
The Beach Boys
Surfin' U.S.A.とあのGood Vibrationsは知っていましたが・・・
どちらかといえば、オールディーズといったイメージ(失礼・・・)
それが・・・
映画American Graffitiの影響もあったのでしょうか・・・アメリカでBeach Boysの2枚組ベスト・アルバムEndless Summerがリリース
ちょうどPet Soundsが出る前あたりのヒット曲をほぼ全部網羅したような全20曲
そして全米No.1になりました。
日本では、このアルバムがリリースされたのは翌年1975年
夏に合わせたのでしょう。
そのまま直訳といえる「終わりなき夏」という邦題になっていました。
そして2枚組が1枚に
1曲が2分くらいなので、LPレコード両面に全20曲普通に収録できたようです。(笑)
そして自分もこの日本盤を購入したのでした。・・・
Let's Go Surfin' Now~
とMike Loveの歌声
Surfin’Safariに始まって、コーラスの美しいSurfer Girl
Catch A Wave、The Warmth Of The Sun
そしてお馴染みSurfin’ U.S.A.
やや長めのイントロ、California Girls
Carl Wilsonが軽快に歌うGirl Don't Tell Me
そしてこれもお馴染みちょうどこの頃、Johnny Riversもカバー・ヒットさせていたAl Jardineが歌うNo.1ヒット、Help Me Rhonda
You're So Good To Me、All Summer LongでA面終わり・・・
B面に移り、ややドラマチックにBe True To Your School
Little Deuce Coupe、In My Room、Shut Downと続き・・・
お馴染みのロックン・ロール・ギター・イントロからノリのいいFun, Fun, Fun
Round Round Get Round~と初の全米No.1ヒット、I Get Around
Girls On The Beach、Wendy、Let Him Run Wildとメロディアスななんばーが続き、最後は多くの人がカバーしているDon't Worry Babyでした。・・・
(当時の日本盤のLPレコードの曲順です。・・・)
この当時、自分はLed Zeppelinとかを聴いていたので、正直言って、ちょっとシンプル過ぎると思ったことは否めません。(苦笑)
でも短い曲でも1曲、1曲よくできていて・・・
Surfer Girl、In My Room、Don't Worry BabyといったBrian Wilson中心の曲が後のPet Soundsに繋がっていくのだな・・・と思いました。・・・
尚、この続編といえるSpirit Of Americaというベスト盤も発売され、内容は同時代のやや地味な選曲、こちらも原盤は2枚組、日本では1枚でリリースされましたが・・・
Endless~ほどは売れませんでした。・・・
ところで、これらのベスト盤で人気を吹き返したBeach Boys
勿論、それまでも活動はしていましたが、より勢力的になり
Chicagoとツアーも行ったり・・・
そして一時期、仙人みたいな風貌になっていたMike Loveがパワフルに頑張るようになって、そして結果としてBrian Wilsonの表立った活動への復帰にも繋がったのでした。
ところで、この直前の1973年にThe Beach Boys In Concert
という2枚組ライヴ・アルバムをリリース
これが、Pet Soundsと当時の新作であったHollandからの曲にヒット曲といったこれもベスト選曲といった内容
ただライヴ活動に参加していなかったBrianが参加していないアルバムということになるためか、評価は低いアルバム・・・
さらにはその後で、この2枚のベスト盤でブレイクしたため、話題にもなることも少ないように思います。・・・
尚、自分はこのライヴ・アルバムを購入
当時はPet Soundsも持っていませんでしたが・・・
このライヴとEndless SummerでBeach Boysを網羅した気分になっていました。(苦笑)
1974年~1975年でも既に大ベテランだったBeach Boys
残念ながら、この当時、バンドを引っ張っていたCarl Wilsonは亡くなってしまいましたが・・・
結成50周年の時の来日公演では素晴らしいステージを見せてくれました。
その後、また2つに分かれてしまったのですが・・・
昨年のBrian Wilsonの来日公演
本当に素晴らしいものでしたが・・・
何かが足りない
そう、それがMike Loveの歌声なのです。
もうお若くない皆さんですが、ご健在なら一緒にやってください。m(_ _)m
これは切実な願い・・・いやファンは全てそう願っていると思っています。・・・
The Beach Boys Forever