Peter Frampton Comes Alive!ちょうど40年前!
ちょうど40年前の1976年春
高校受験が終わるまで2ヶ月ほど洋楽を絶っていた話はよく投稿しているとおりですが・・・
解禁となった3月後半・・・
急に話題となっていたロック界のスター
それがPeter Frampton
実は彼の姿は前年、The Midnight Specialで見たこともあり
(確かBaby, I Love Your Wayをプレイ・・・)
その時はあまりどうこう思わなかったのですが・・・
FMラジオから聴こえてきた・・・Show Me The Way
洋楽を絶っていた時期だけに余計に新鮮に聴こえ
衝撃を受けたのでした。
当時、Deep PurpleやAllman Brothers Bandの例のごとく、ロックはライヴ・アルバムが最高
そんなことも感じていたこともあり、そんな中、これもライヴアルバムFrampton Comes Alive!からのシングル・カット
この躍動感といい、最高
また2枚組のためやや高く
さらにはLed ZeppelinやBob DylanのLPレコードを買ってしまった時だけに、すぐには買えませんでしたが、初夏になった頃、ついに購入
姿勢を正して聴きましたよ。
1曲目のSomething's Happeningのドラムスの音から、まるで会場にいるような臨場感
2曲目はDoobie Wah
文字通り、Doobie BrothersのListen To The Musicをパロッたイントロ
当時、Doobieに興味を持ち始めた頃でもあったので、嬉しく思いました。
そして3曲目にShow Me The Way
Jeff Beckと違って、このようなメロディアスなナンバーに使われることも画期的でした。
レコードではB面がアコースティック中心、C面がロック色の強いナンバー
そして最後の面が、Lines On My Face
そしてギター・ソロもたっぷり入った13分もあるDo You Feel Like We Do
それまでのロックのライヴ・アルバムの常識も覆した大作でした。
このアルバムは一度No.1を明け渡したものの、その後奪還
Stevie WonderのSongs In The Key Of Lifeが出るまでアルバムチャートを独走
そして年間アルバム・チャートも1位に
文字通り、スーパースターとなったPeter Framptonですが、来日公演も切望される中・・・
翌年、I'm In Youをリリース
このアルバム、当時意外にも渋谷陽一さんが絶賛されておられました。
ただこのFleetwood MacのRumoursがアルバム・チャートを独走
それを抜くのは間違いないと思われましたが・・・2位止まり・・・
皮肉にもFleetwood Macの前作は、Frampton Comes Alive!にずっと抑えられていたのですよね。(苦笑)
翌年、Peter Framptonは映画Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Bandの主役に大抜擢されるのですが・・・
これが大失敗・・・
彼はここから下降線をたどるようになります。・・・
さらには交通事故で重症まさに厄年といった感じでしたが・・・
その年の秋に初来日が決定しました。
病み上がりのPeterですが、元気に来日
尚、当時の砂田文部大臣がPeter Framptonの来日を楽しみにしていたこともNHKの「ニュース・センター9時」で取り上げられ、大きな話題となりました。
来日公演は日本武道館3公演を含む、全国公演、名古屋の高校生の自分は名古屋市公会堂へ行きました。
病み上がりのPeterも両手を広げ元気に登場
アコースティック・ギターを持って、All I Wanna Be (Is By Your Side)でスタート
3曲目から、急遽メンバー・チェンジとなったJoe Walsh BandのJoe Vitaleがドラムスに入り・・・
そして心地よいBob Mayoのキーボードの音
Baby, I Love Your Way
これがPeter Framptonです。
Show Me The Wayではモジュレーターは勿論、ぐるりと回ったり・・・
It's A Plane Shameでは歌詞にNagoyaと入れて・・・
Frampton Comes Alive!をほぼ再現といったコンサートでした。
アンコールはアルバムI'm In Youの最後に入っていたカバー2曲
(I'm A) Road Runner
そしてStevie WonderのSigned, Sealed, Delivered I'm Yours
こんなメジャーな曲も当時のPeterは自分のオリジナルのようにプレイしていました。
そして最後は何も持たずに登場、Bob Mayoのピアノだけで・・・
I'm In You
完璧なコンサートでした。
そしてスーパースターPeter Framptonの最後の勇姿でした。・・・
・・・・
その後、Peter Framptonもコンスタントな活動を続けますが、華やかさは全盛期とは程遠いもの・・・
そんな中、’80年代後期には学校の先輩だったDavid Bowieのバンドに参加
これは大いに話題になり、Glass Spider Tourも大盛況でしたが、日本公演が実現しませんでした。・・・
Frampton Comes Alive IIなるライヴ・アルバムもリリースしますが・・・
さすがにあの全盛期の続編とは行きませんでいた。
時は流れて、2002年、何とPeter Framptonが来日しました。
富士スピードウェイにて行われるMt.Fuji Jazz Festivalに参加のため
プロモ来日はあったものの、コンサートとしては24年ぶりと思います。
・・・
この年、4月に父親が他界し、その後のことで、疲労困憊の中・・・
気分転換も兼ねて交通の便の悪い富士スピードウエイまで足を運びました。
この他の出演者は他に、Tom Scott、Grateful DeadのBob Wier、そしてTower Of Power
ただほとんどが、TOPのファンとDeadフリーク・・・
Peter Frampton登場時は受けが今ひとつでした。
Peter Framptonは頭の毛が薄くなり、さらには眼鏡をかけていましたが、スリー・ピック・アップのお馴染みのレスポールで、Moneyとかプレイすると全盛期を彷彿
さらに嬉しいことにキーボードはBob Mayoでした。
「髪の毛はなくなったけど、スピリットは昔のままだ・・・」
そんなことを言って、Frampton Comes Alive!の短縮版に、新曲とインスト曲を加えた約1時間のステージ
自分としては大いに感動しました。
・・・
Peter FramptonはこのMt.Fujiで新曲だったFlying Without Wingsを含むアルバムNowを発表しますが・・・
2004年、彼の片腕というべき、Bob Mayoが癌で他界します。・・・
・・・それでも、その後もコンスタントに活動を続け、何と初めてグラミー賞を受賞したり・・・
またグラミー賞がらみのPaulとRingoのBeatlesのトリビュート・バンドではSteve Lukatherとともにギターを弾いています。
またお嬢さん思いのパパといった一面も見せているようです。
(確かMiaさんは女優・・・)
今も活動を続けているPeter Frampton
また日本にも来て欲しいところですよね。
あのFrampton Comes Alive!の衝撃
40年経った今でも、生々しくパワフルに響いているのです。