Jackson Browne@愛知県芸術劇場(ネタバレ注意!!)
2014年秋に傑作アルバムStanding In The BreachをリリースしたJackson Browne
それを引っさげての5年ぶりの来日公演
初日は3月9日の名古屋、愛知県芸術劇場大ホールです。
開演時刻19時を回り、Jackson Browneとメンバーが登場
「コンバンワ、ナゴヤ、今日は初日です・・・」
そう言ってギターを抱え、オープニングが多いThe Barricades Of Heavenでスタート
Jacksonの歌声は健在、そしてギター奏者2人の音が冴え渡っています。1
曲目から長め、ピアノに移り、Looking Into You
こ
こでメンバー紹介、リード・ギターはVal McCallum
もう一人、ペダル・スチール、スライド・ギターも担当するGreg Leisz
ドラムスはお馴染みのMauricio Lewak
ベースは戻ってきたベテランのBob Glaub
キーボードがJeff Young
あと女性シンガーとしてChavonne StewartとAlethea Millsが加わり
アルバムStanding~と同じメンバーです。
そのアルバムからJacksonのアコースティックのピッキングでThe Long Way Around
「アメリカでは列車に飛び乗る場面がよく歌われる、自分の住んでいた近くの光景・・・」
そんな事を言って、カントリー調のLeaving Winslow
そしてやはりお馴染みのピッキングでThese Days
ペダル・スチールの音が心地よく響きます。
「Running On Emptyから、Danny Kortchmarが書いたトラック運転手の歌だ・・・」
そう言って、Shaky Town
久々に聴いた気がして嬉しい限り、アコースティック・ギターで軽快にI’m, Aliveが続きます。
「Woody Guthrieが50年以上前に書いた詩に曲をつけてほしいと家族から頼まれた・・・」
そう言って、新作収録のYou Know The Night
これも軽快なナンバーとなっていました。
再びピアノへ、「待ってました」とばかりに、For A Dancer
女性コーラス2人も効果的
そしてお馴染みのピアノのイントロでFountain Of Sorrow
人気曲だけに場内には手拍子
ここで第1部終了、約20分の休憩となりました。・・・
20時30分頃、第2部スタート
Jacksonはギターを抱え、Your Bright Baby Blues
ピアノに移ってお馴染みのRock Me On The Water
再びギターを持ったら・・・
場内からリクエスト、Call It A Loan
それに応えるためギターを持ち換えます。
アルバムHold Outからのナンバーはあまりやらないので嬉しく思いました。
続いては新作から、If I Could Be Anywhere力強いロック・ナンバー
次も新作からで、やや異質のWhich Side?
Come On, Come On~と女性コーラスも入った部分が印象的です。
またピアノに移り、「ハイチ地震のことを書いた・・・」
Standing In The Breach
「最高のバンド・・・」と言って、ギターに持ち換え、Looking East
赤いライティングの中、Valのギターもハードなプレイでした。
「18歳の時に書いた、当時の人気バンド、The Byrdsに影響を受けた・・・」
と言って、The Birds Of St. Marks
最近では一番馴染んでいる曲かもしれません。
Gregの方はリッケンバッカー(?)のギターを弾き、The Byrdsのよう、2人のギター・プレイは素晴らしいものでした。
曲の方は近年ではベース音がイントロとなっている人気曲、In The Shape Of A Heart
Bob ClaubはFleetwood MacのJohn McVieのように黙々とベースを刻んでいます。
ここからはクライマックス、先ずDoctor My Eyes
Jacksonはピアノについていますが、ギターの2人はノリノリ
珍しくピアノについたままでのThe Pretender
サビの部分のMauricioのドラムスが力強く響き、いつ聴いても目頭が熱くなってきます。
そして・・・Jacksonはギターに持ち換え、最初静かに始まっての・・・
Running On Empty
静かな場内も立ち上がり、Gregのペダル・スチールも心地よく響き、Mauricioの強烈な一撃
やはりこのナンバーで本編は終了でしょう。
アンコールは割と早く戻ってきて、Take It Easy
近年はEaglesに近いヴァージョンになっていますが、後半はJacksonのヴァージョンに戻り、Our Lady Of The Well
各メンバーのソロもフィーチャー、女性コーラス2人のスキャットも心地よく、静かなエンディングとなりました。
「ナゴヤ、楽しかった、ドーモアリガトー・・・」
時計は22時近く・・・
休憩を挟んで3時間の凄いライヴはここに幕を閉じました。
アルバムStanding In The Breachが久々の力作だっただけに、今回の公演、大いに期待したのですが・・・
何と約3時間も
今まで見た彼のコンサートで1番長かったかもしれません。
そして特にギター2人を中心としてバンドの演奏も最高
でも何より嬉しいのはJacksonがますます勢力的になっていること
66歳
これからもまだまだ期待したいと思っています。