Roger Daltrey!!ソロでTommy再現!!(ネタバレ注意!!)
日本に来なかった大物The Who
その夢が実現したのが、2004年7月の横浜でのRock Oddysey 2004
その後、単独でも来日
そして今回はRoger Daltreyがソロで、しかも代表作であるロック・オペラTommyの再現
Whoの人気も今ひとつだった日本ゆえ、Tommyもあまりポピュラーとは言えなかったでしょうが、2004年の初来日以降、ミュージカルが2度にわたって(しかも1度はオール日本人キャストで・・・)上演され、徐々に・・・といったところでしょうか。
さて日本公演初日の4月23日
東京駅が最寄りの割には結構歩く
東京国際フォーラムホールAへ・・・
18時30分ごろ会場入りしましたが、開演30分前にしては、あまり人が多くない感じ・・・
ホールに入ってみると・・・
何と2階席はゼロ
かつてJeff BeckやStevie Wonderはここの2階席で見たのに
でも逆にいえば、コアなファンだけ来ている
そんな雰囲気でもありました。
・・・
ほぼ定刻にライトダウン、メンバー登場
そして中央にはRoger Daltreyらしき影も
楽器のトラブルか、少し間があって、そしてOverture
Roger Daltreyお決まりのタンブリンを手に元気そうです。
ギター2人、ベース、キーボード、ドラムスという構成はThe Whoのライヴと同じでしょう。
It's A Boy
Captain Walker~と歌い出したのはギター奏者の一人、Whoのサポート・メンバーでもあるPeteの弟、Simon Townshendです。
A Son~・・・ここで初めてRogerの声
1921ではRogerの歌、バックのスクリーンにはイメージ映像が映ります。
そしてAmazing Journey
ドラムスが入ってくるところで・・・
Roger、お決まりのマイクぶん回し
場内熱狂です。
Sparksではお馴染みのダブル・タンブリン
オリジナル通りにEyesight To The Blind(The Hawker)、アップテンポのChristmas
ここで初めて、See Me, Feel Me, Touch Me, Heal Me~
場内からは感動の声が上がります。
Cousin KevinはRogerが歌いますが、映画Tommyでは自分がいじめられている時の歌なのでおかしく思いました。
The Acid QueenはほとんどSimonの方が中心に歌っていたようです。
Do You Think It's Alright?と歌い、Fiddle About
これもRogerが歌いますが、バックのスクリーンにKeith Moonの姿を映してほしかったと思いました。
Simonが奏でるあまりにもポピュラーなギターのカッティング
Pinball Wizard
Whoの2度の来日で日本でも皆さんお馴染みのナンバーでしょう。
There's A Doctorを短く、Go To The Mirror!
ここでListening To You~、初めて登場
Tommy Can You Hear Me?を軽やかに、続いてはSmash The Mirror
鏡が割れた音で、Sensation
すっかりTommyワールドです。
ここでリード・ギタリストFrankがハードにギターを奏で、曲はI'm Free
正直言うと、このナンバーは映画のサウンド・トラック・ヴァージョンでやってほしかったとも思いました。
尚、順番が少し変わったようで、Extra!~とMiracle Cureを短くやってSally Simpson
この曲もSimonが中心に歌い、バックのスクリーンはアニメの映像
ここで少しキーボードがフィーチャーされ、Welcome
Tommyの中では癒される曲、Roger自身が歌うTommy's Holiday Camp
そしていよいよクライマックス、We're Not Gonna Take It
場内も大盛り上がり、そして静寂・・・
See Me, Feel Me
このRoger、何度聴いても感動です。
Listening To You
自分も力強く歌い、繰り返していました。
Woodstockの頃から、お馴染みのGo To The Mirror!のフレーズを入れてドラマチックにエンディング
2004年、横浜でPeteがギターを壊してくれたことを思い出していました。
(勿論、今回は誰も壊さないですよ。(笑))
約70分、感動のTommy再現でした。
・・・
ここでRogerが口を開き、実は今回、ベース奏者が二日前にモーター・サイクル事故に遭い、急遽、代役が参加したとのこと
ギタリストのFrankが上手な日本語で話してくれました。
さてここからは、Rogerのコンサート
Rogerはアコースティック・ギターを抱えてI Can See For Miles
そして初期のThe Kids Are Alright
Rogerが自らイントロを奏でてBehind Blue Eyes
メンバーのコーラスも軽やかにDays Of Light
Whoのナンバーが続いたところで、「偉大なソング・ライター」とSimonを紹介し、彼が歌うアコースティックなThe Way It Is
ここではRogerは下がっていました。
再びギターを抱えてWho Are You
今回は大人しく、そしてアコースティック・ブルースで何かと思ったら・・・My Generation
静かになったと思ったら、一気にハードにYoung Man Blues
Live At Leedsやワイト島を思い出してでしょう、場内絶叫です。
そしてお馴染みのイントロが・・・Baba O'Riley
この辺りは全くThe Whoの世界
Don't Cry~とPeteが歌う部分も今回はRogerが、そして自分も~Teenage Wastelandと力の限り歌っていました。
場内は最高潮です。
ここで改めてメンバー紹介
SimonのことはMy Brother!と言っていました。
そして「今年中にThe Whoとして来たい」と嬉しい言葉
歌はRogerのソロでは最大のヒット、Without Your Love
ここでメンバーが下がり、ステージ上はキーボード奏者とウクレレを抱えたRogerだけ
「Peteが来たくないということで、'70年代、'80年代と日本に来なかったことを後悔している・・・自分は日本が好きだし、昨年のような悲劇を克服する強い精神を持っている・・・」
そのようなことを言って、最後はBlue Red And Grey
アルバムThe Who By NumbersではPeteが歌っていたナンバー
そういえば前回のThe Whoの来日公演も最後はTea And Theatreで静かに終えたんだなぁ~・・・そんなことも思い出していました。
満場の拍手喝采の中、Rogerはステージを後にしました。
・・・
本当に満腹感を味わった凄いコンサート
周囲の人たちも皆さん満足げな表情
2階席に人がいなかったといっても、来ている人は本当に好きな人ばかり・・・きっとRogerも楽しんでくれたに違いない
そう確信して小雨の中、東京国際フォーラムを後にしました。