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長女に教えてもらった、ヨルシカの【都落ち】は萬葉集の和歌をモチーフにした歌です。
但馬皇女の情熱的な和歌
人言を繁み言痛み己が世にいまだ渡らぬ朝川渡る
他人の言葉がひどくうるさいので、生まれてからまだ渡ったことのない、夜明けの川を渡ることだ。
但馬内親王 / たじまないしんのう
補足に説明しますと、但馬皇女は高市皇子という旦那さんがいる身で、異母兄弟の穂積皇子と恋仲になってしまったんですね。
現代に比べて倫理観がゆるめの当時とはいえ、お互い天皇の御子で異母兄弟との恋愛は、
「人言繁み 言痛み(ひとごとしげみ こちたみ)」と詠んでいるように、周囲の人からいろいろと噂され、批判的な言葉も浴びせられたのだと思います。
この和歌のセンセーショナルなところは、
「己が世に いまだ渡らぬ朝川渡る」なのですが、
当時は妻問婚。
男性が女性に通い、女性は男性を家で待つのが当たり前でした。
但馬皇女は身分ある女性ですし、教養もある高貴な立場の方が自分から男性に会いに行き、人目を憚りながら朝に川を渡り帰ると詠った和歌は、かなり衝撃的でした。
「いまだ渡らぬ朝川渡る」
但馬皇女の決意と情熱を感じる素敵な和歌ですね。
但馬皇女、キッパリ、はっきりした素敵な女性だったのではないかな。。
長女曰く、「ママと神社仏閣などにお出かけすると、萬葉集や仏教のことを教えてくれて楽しい」とのことで嬉しく思います^^
日常から離れ雅な雰囲気に浸れた、萬葉植物園でした。
季節によって咲く花も違いますし、また行こう。
ご覧くださりありがとうございました^^
翠涼