酒井タタミ店二代目 長崎県 島原市 南島原市 雲仙市 島原半島 違いがわかる畳屋さんの畳職人日記 -4ページ目

酒井タタミ店二代目 長崎県 島原市 南島原市 雲仙市 島原半島 違いがわかる畳屋さんの畳職人日記

長崎県 島原市 南島原市 雲仙市 島原半島の「違いがわかる畳屋さん」酒井タタミ店二代目のお仕事や畳の情報、い草で作る「ほたるかご」、全国からご注文いただいている「畳スマートフォンケース」などについても書いてます。

イギリスに在住する大学生の姪っ子が大学の最終課題として製作した短編アニメーションです。


こちらからご覧下さい 


もしよかったら見てみて下さい。

大学卒業してどういう道に進むのか楽しみです😊


今日4月29日は畳の日。

GW初日の祭日ですがお仕事でした。

賃貸物件の畳の表替えですが…



畳縁がついている側面の下の方が出張ってきています。


2回分の仕事で外さないといけない畳縁を残してあるため出張っていたのです。

なぜ外さないといけないのをはずさないのか?
糸を切って畳縁を外すと切った糸も取らないといけないため、その作業に少し時間がかかるため糸は切らず、縫ってあるちょっと上から畳縁を切って、畳縁を外したことにしてあるんです。

このままではちゃんと仕上がらないので外さないといけない畳縁や糸は全て外します。


前の糸を残したまま縫ってあるので、畳縁付近が縫い固まって薄くなっていますし、これを取り除くだけでも結構な時間がかかります。
その都度ちゃんと外しているとそんなに時間もかからないんですけどね。


こちらは畳縁がついていない側ですが、少し縮んだ畳床の長さを調整するために畳表を畳床の上面付近まで曲げこんで長さを調整しています。
これも畳床に直接補修をして長さの調整をする手間を省くためだと思います。


畳床の稲藁を使った畳床は上面にはえてある稲藁が中に入り込む場合が多いため、この部分を直接補修しないと綺麗な仕上がりになりません。



これでちゃんと角が立ちます。
こういう補修は畳床の状態に応じて補修の仕方を変えて良い仕上がりになるようにします。


前回のように丸まった仕上がりではなく、しっかり角が立っているのがわかるかと思います。

畳縁がつく部分の薄くなった部分にも「口ござ」を入れて補修し、薄くなり下がっていた部分を真っ直ぐに仕上げます。



前回とは全然違う仕上がりになりました✌️

畳の表替えや裏返しをする際にちゃんとしたお仕事をすることで畳の状態を整えることが出来ますし長持ちもするようになりますが、ここで紹介したように手間を省くような施工がされていると、せっかく畳替えをして畳の外側は綺麗になったように見えますが畳の状態は悪くなる一方で痛み方も早くなってしまいます。

お客様の中には畳替えをされて1年もしないうちに傷んでしまって当店に相談され、畳替えをさせていただいた事もありました。
その後は快適に過ごせてらっしゃると、たまにお立ち寄りいただいた際にお話させていただいてます😊

畳替えでお店選びをされる際は価格だけで判断されるとこういう施工がされることがあるかもしれませんので、ちゃんと信頼出来るお店をお選び下さいね。





昨年よりたくさんの方々に大変お世話になりありがとうございました。




まだまだやらないといけないことが色々とあるような状況ですが、ひとつひとつクリアしながら頑張っていきたいと思っていますので、本年も皆様、よろしくお願い致します。




さて、昨年ご注文いただいていた畳小物なんですが、ようやく製作、発送させていただきました。








これまで製作販売させていただいていた「畳スマートフォンケース」と同じように見えますが…



畳スマートフォンケースをご注文いただいていたお客様より発注を受けた電卓用のカバーです。



電卓のサイズをおうかがいしてからの製作でしたが、畳スマートフォンケースのように機種用のハードケースを取り付けるわけではないので、取り付けた時にきちんと合うのかが不安でした。



本日到着したとの事で写真をいただき一安心。






ご要望にお応え出来てホッとしました。



これからも出来る限りお客様のご要望にはお応えさせていただきたいと思ってますので、ご相談等、お気軽によろしくお願い致します。