酒井タタミ店二代目 長崎県 島原市 南島原市 雲仙市 島原半島 違いがわかる畳屋さんの畳職人日記 -3ページ目

酒井タタミ店二代目 長崎県 島原市 南島原市 雲仙市 島原半島 違いがわかる畳屋さんの畳職人日記

長崎県 島原市 南島原市 雲仙市 島原半島の「違いがわかる畳屋さん」酒井タタミ店二代目のお仕事や畳の情報、い草で作る「ほたるかご」、全国からご注文いただいている「畳スマートフォンケース」などについても書いてます。

2月1日〜2日、長崎市内で長崎県畳工業組合青年部と全国い産業連携協議会の間で、意見交換会及び研修会が県青年部11名、い草生産者さん12名、熊本県、八代市、JA担当職員さん3名の26名の参加で開催されました。


参加された い草生産者さんがそれぞれ織られた畳表を見て触って…それからの意見交換。


生産者さん方からすると、これまで各地で研修されてきた中では無かった畳表に対しての評価など、い草の産地の事情を何年も産地に通って経験した畳屋さん達との話は興味を持っていただけたかなと思います。


また、参加していた県畳組合青年部の部員も、これまでなかなか経験出来ずに、知識が少ないメンバーにも凄く勉強になったんじゃないかなと思いました。


初日は意見交換に重きを置いていたため写真を撮ってなかったので載せる物がないのですが…😅


意見交換会後の懇親会でも前向きな熱い話で盛り上がりました😉


翌日は長崎市内3軒の畳屋さんに分かれての研修会。




い草生産者さん方が、ご自分たちが製織された畳表が消費地にどのように届いているのかをお伝えさせていただきました。


い草生産者さん方が精魂込めて生産された畳表を、畳屋さんがどれだけの想いを込めて提供しているか…


長崎県畳工業組合青年部のメンバーは、そういう想いを持って、お客様に提供させていただいている事を実感していただけたのではないかなと思います。


参加されたい草生産者さんの方が「今回の研修会が一番ためになった!」とおっしゃっていただけたのが今回の研修会の成果かなと。


今後も い草や畳が本当に良い事を、一般消費者の方々に知っていただけるようなPRし続け、お互い精進して頑張りましょうね!




年も明けて半月以上経ちましたが…

本年もよろしくお願いいたします。




今年は年明けからゆっくりなペースのスタートですが、何かと忙しくさせていただき感謝感謝です。




昨日今日のお仕事は随分前に新畳を入れ替えさせていただいた畳の表替え。







畳床と畳表の間に、あるシートを入れての施工です。



どのような物なのかというと…






竹炭が配合されているシートで、パンフレットに記載されているような機能があります。



こちらのお宅、普段は床下の換気も出来ていて湿気も無いような状態なのですが、裏の住宅から1段下がった状況のため、ひと度雨が降ると床下の湿度がかなり高くなるような状況が施工前の畳の状態で判断出来ました。



時間の経過で床下の湿度も、畳も湿度調節することで表面上は分からないところですが、家具の下は畳に含んだ湿気が抜けにくい状態でしたので、より快適に室内環境を整えられるよう、このような機能性のあるシートをプラス。



畳が元々持っている機能に加えて、それをパワーアップさせる事も、こういう副資材を使う事で可能になります。



もちろんこの他にも色々な状況に対応するような材料や副資材もあるんですよ😉






毎日のように使うお部屋の状況をしっかりと把握して、より安心で快適に過ごせるようなご相談も承っていますので、お気軽にお問い合わせ下さいね😊



ずっと色々と忙しく凄く久しぶりのブログとなります🙏


今日、南島原市、某地区の神社に納品させていただいた畳です。



セキスイ美草という樹脂素材(ポリプロピレン)の畳表の抗菌タイプ(細菌の増殖を抑制するガラス系抗菌剤を配合した畳表)を使用しました。

神社に樹脂素材の化学表はちょっとどうなの?と思われるかと思いますが…もちろん、この仕様になった理由があります。

お客様からのご相談で、先ずは地域の行事の時にこの神社で宴会が行われるとの事なのですが、お酒を溢したりする事があるので濡れてもいい畳が良いのだけどという事でした。

お見積りにうかがって現場を確認したところ、その神社は、地域の方々で管理されている神社てコンクリート性の建物でした。

お客様は宴会等で飲み物を溢したりした時にと上からの事を心配されていましたが、コンクリート性の建物で畳の下もコンクリートで薄いベニヤ板が一枚敷かれた上に畳が敷いてある状態で、敷かれてあった畳も下からの湿気で傷んでいる状態でした。

お客様は上からの心配、現場は下からの湿気が心配という事で、畳表は樹脂素材の畳表、下からの湿気対策のためには「洗える畳」にも使用する濡れても大丈夫な畳床を使用しようかと思いましたが、お客様と使用される状況や頻度等を相談し、木質繊維のボードと断熱材を使用する建材畳床で下からの湿気対策で断熱材を一番下に使用するⅡ型に決定。

木質繊維の建材ボードには消臭効果のある伊藤園の茶殻配合の「さらり床」を使用することに。


普段はほとんど使用されない場所の畳ですが、畳にも条件に合わせて様々な選択肢もあるんですよ😊

まだまだコロナ禍で、この神社でも宴会は出来ないそうですが、一日も早くこの状況が良くなり、ここで地域の皆さんが集まれる時のためにとご注文いただいた畳替え。

地域の皆さんの思いが一日も早く叶いますように😌