京間(6尺3寸)サイズを江戸間(5尺8寸)に切り合わせてたんですが、通常、稲わら畳床は京間~江戸間のサイズが違うため、三種類ぐらいの基準サイズで作ってあります。
稲わら畳床は、稲わらを積層し、約50mmほど圧縮したものを縫い固めてあります。
それを寸法に合わせて切って使うため、切っても圧縮してあるのが膨れないように、端のほうを細かく縫ってあるんです。

これを「小針」といいます。
京間サイズを江戸間サイズに切るとすると、この小針が無い所を切らないといけません

そうすると使っていくうちに切った箇所が膨れてきて厚くなり、また畳自体の形が崩れてしまいます

そこで…

小針を入れてあげます。
こうする事で膨れないようにします

見えない部分ですが、手間をかける事でキチンとした畳が作れるのです

残念ながら、見えない部分だから、こういった事をせずに納品してある畳を多く見かけます

当然、切った箇所が膨れ、凸凹も…。
見えない部分でも、ちゃんと手間をかけたいものです!
今回は更に補修をして、きっちり納品しました~

