中国GP - 土曜フリー走行
ベッテルが雨の上海でトップタイム
M.S.
2016年4月16日
降りしきる雨に打たれる上海インターナショナル・サーキットにて、16日(土)日本時間13時から2016年FIA F1世界選手権第3戦中国GP土曜フリー走行が実施された。
前日に2回行われたフリー走行では初回にメルセデスのニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンが1-2を決めたのに対し、後半のセッションではキミ・ライコネンとセバスチャン・ベッテルのフェラーリ勢がトップと2番手を占めている。
2016年は各グランプリに3種類のドライタイヤが持ち込まれ、ドライバーはそれぞれに割り当てられる13セットのタイヤ中、10セットのコンパウンドを自由に選べるようになった。上海に用意されたドライタイヤはミディアム、ソフト、スーパーソフトの3種類だが、このセッションで使用されたのはもっぱら雨用タイヤだった。
セッション開始時は気温19度、路面温度20度、湿度90%のウエットコンディション。60分のセッション時間がカウントダウンを始めても、しばらくの間はどのガレージにも動きがなかった。
開始から15分が過ぎたところでようやくウエットタイヤを履いたバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)がコースインし、チームメイトのフェリペ・マッサが合流。さらにルノーやマクラーレンをはじめにライバルたちも1台ずつマシンをコースへ送り込み、それぞれ1周から2周してピットへ引き上げていく。コース上にはところどころ水たまりができている状態だった。
セッションが折り返し地点を迎えようというところでウィリアムズのボッタスとマッサやルノーのジョリオン・パーマーとケビン・マグヌッセンが再びピットレーンを後にし、タイム計測を開始する。システムチェックからそのままタイム計測に移行したライコネンが2分フラットで暫定トップに立ち、ボッタス、マッサ、マグヌッセンと続いた。パーマーは右リアタイヤをパンクしてガレージに戻っている。
最初にインターミディエイトを投入したのはレッドブルで、ダニエル・リカルドとダニール・クビアトの両名が速いペースを見せていたものの、コントロールラインは通過せずにピットへ帰還した。
ウエットを装着したトロ・ロッソのカルロス・サインツがライコネンのタイムを0.947秒上回るも、以降はインターミディエイトを選ぶドライバーの方が多く、ベッテルが同コンパウンドで1分57秒台の最速タイムを残している。
セッション終盤になっても半数強のドライバーしかタイムを記録せず。一度もコース上に姿を現していなかったザウバーのマーカス・エリクソンがチェッカーフラッグの直前にピットを離れ、コースを1周するうちに予選前最後のフリー走行は終了時間を迎えた。
最終的にタイム計測を実施したのは14名。メルセデス、レッドブル、マクラーレンの計6台に加え、ハースF1のロマン・グロージャンとザウバーのエリクソンがノータイムだった。
1分57秒351をマークしてトップに立ったベッテルから0.719秒差でボッタスが2番手に入り、以下セルジオ・ペレス(フォース・インディア)、サインツ、エステバン・グティエレス(ハースF1)が上位に名を連ねている。
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