こんばんは、天野隆征です。
今回は小説のネタ本としてよく使う本について。
よく使うというより、あまりに面白くて示唆に富んでいるので、結果的にネタ本になることが多いということなのですが。
それはズバリ、講談社さんから出ている「ブルーバックス」シリーズ。
これは科学の最前線の研究について、私のようなド文系でも読める平易な言葉で解説してくれる文庫本です。
ちなみに、「ブルーバックス」とは本が青いことに由来しているのだとばかり思っていたのですが、wiki情報によるとユーリ・ガガーリンの「地球は青かった」に因んでいるそうです。
ほんと、本来は専門用語や数式バリバリで語られる(であろう)話を、ああも平易に、
しかも前提知識から丁寧に説明してくれる親切さに感謝すると同時に、著者の方の説明のうまさには毎度舌を巻いてしまいます。
振り返ると、趣味で「ブルーバックス」を読んでいなければ、小説を書き始めることは絶対にありませんでした。
何十冊も読んで得た知識、そしてそこから得られた洞察とインスピレーションなしには、小説を書こうなんて、思いつきもしなかったでしょう。
(それが良かったのか悪かったのかは、今のところなんとも、、)
そのブルーバックスですが、
今では小説のネタ本として使うほか、物語中の科学的側面を検証するためにも読んだりします。
本当は、湯水のように小説の執筆に時間を使える立場であれば、
「ブルーバックス」を1冊読んで小説を1本書く、みたいなこともやってみたいなーと思うのですが。
「ブルーバックス」、いい文庫本です。