☆小さな魔法・・・お手当講座『鯉こく編』に行きました☆
(注:黒太字部分を加筆しました)
こんばんは、仙台でカフェ開業準備中の晃満(こうみ)です
今年から、マクロビオティックを本格的に習得しようと動き出しています。
その一環として、お手当講座に参加してきました。
場所は、仙台のマクロビオティック界をけん引する『まくろび庵』 さんです。
ここでいう“お手当”とは、身近な食物によるお手当法のことです。
有名なお手当法には里芋パスターや生姜湿布、びわ葉温灸などがありますね。
今回は、ある事情で昨年私が受講できなかったことにより、特別に追加講座として開講して頂きました。
なので、受講生も私を含めて2人のみ。その分、ゆっくりしっかり教えて頂きましたよ。
上の写真の鯉は、信州佐久からはるばる生きたままやってきてくれました。
そう、この生きた鯉をさばくところから講座は始まったのです。
まずは、鯉の3倍量のごぼうを太めのささがきにします。
3倍!?と驚かれるかもしれませんが、女子3人寄れば楽しいマクロビトークなどであっという間に出来上がりました。
この後、いよいよ生きた鯉をさばいていきます。
もちろん、今後の参考にと写真は撮ってますが、まな板の上に鮮血と共に横たわる姿とか、お腹を開いて内臓を取る作業などはあまりのスプラッタ画像の為、割愛させていただきます(苦笑)
鯉はその生命力の高さから、食養の中でよく使われます。
なんといっても、2枚におろしてその身をぶつ切りにしている最中に、尾びれで腕を叩かれたのですから!!
お腹をさばいてわかったのは、この子は男の子だったということ。
これが、鯉次郎クンの全て!!肉のみならず、頭蓋骨も内臓も骨もうろこも頂きます。
命まるごと頂くのが、マクロビオティックの心ですね。
マクロビオティックでは基本的に魚や肉を食べませんが、食養においては弱っている部位や症状によって、鯉や貝類の力を借りることがあります。
このぶつ切りにした鯉を、ごま油で炒めたささがきごぼうを敷き詰めた圧力鍋に入れ、水をいれてコトコト煮ていきます。
頭蓋骨までホロホロと崩れる位になるまで煮たら・・・
潰した豆みそを入れて・・・
じゃ~ん!出来上がりですo(^▽^)o
お味は、お味噌汁というよりはごぼうと鯉の骨やうろこを炊いた煮物という感じです。
鯉の臭みは全くなく、ごぼうのいい香りとホロホロサクサクとした鯉の食感がほどよく残る懐かしい美味しさ♪
お腹がじんわりとあったまり、その温かさはしばらく続いていました。
これは、ただ食べ物を食べたというだけではなく、鯉の効果のように感じます。
『鯉こく』には、造血作用があり、貧血や婦人病にも効果が期待できるそうです。
この鯉こくを作りたいと思ったそれぞれのきっかけや、講師のホズミ先生のわかりやすいマクロビのお話しを聞いて、楽しく時間は過ぎていきました。
ホズミ先生がおっしゃっていた言葉に、
「“お手当”ができるというのは、誰かのためにお医者さんに頼るだけではなく、自分で何かしてあげることができる。それは小さな魔法のようなもの。もし、家族が病気で亡くなったとしても、何かしてあげられるというのは、何もしてあげられなかったと後悔するよりずっとイイでしょ」という一言がありました。
小さな魔法・・・苦しいところにお母さんが手を当ててさすってあげるだけで楽になれる
お医者さんに治療をゆだねることより、少しでも愛する人に対する気持ちを形にできるお手当を、私はこれからも少しずつ勉強していきます。
※ここで学んだ『鯉こく』は、いわゆる郷土料理の鯉こくとは別なものです。