コウノドリとは何のドラマなのだろう。
昨日第二期なるものが放送開始されていたのを
僕は録画してみていた。
理由は単純に、聴覚障害が作中で扱われていたからである。
といってもシリーズ一貫で扱われているわけでもなく、
その第二期第一話めのみの登場となっているふうだった。
聞こえない夫婦の出産。
僕は聞こえないというよりもどっちかというと
夫婦の間柄や、出産に関してが、目についた。
出産を終えたあと、心臓に欠損のある赤子を心配し、
不安になる妻に対して「俺も手伝うよ、大丈夫」という夫。
そして、その夫は医者にキレられていた。
この台詞は、どうやら不味いらしい。
僕は正直に言わせればこの台詞にそこまで感情的にならなければならないほどの嫌悪感は感じていないので、周りの反応や、演出的にこの「手伝うよ」というのが不味いことを察した。とても自分が言いそうな台詞であるからだ。
ところで聴覚障害関連で言わせれば、
色々と演出されていたと思う。
聴覚障害を持った人間が、手話の分からない健聴者に手話で話しかけるのかはよく分からないが。話し方も中々リアルだったし、伝え方も身振りあり、手話あり、口話あり、筆談ありで、様々な伝え方があることが演出されている。
でかい声を出せば伝わるだろう、というのを暗に否定しているところも、届けばいいだろう。
ただ聴覚障害者といっても人それぞれである。手話通訳がいたほうがいいのか? 口話がいいのか? できるのか? 母語は日本語なのか、手話なのか? 筆談は? ドラマである以上正直そんなことは描写している暇さえ与えてもらえないのだろう。難しいところである。
しかしながら、医療福祉に関して特別な関心があるわけでもない(ないわけでもない)僕はそれ以上目につくところはなかった。
「出産」「新しい生命」といったようなものが、良いところ悪いところ入り交えてドラマ仕立てになっている印象を受けた。僕がいつか、自分の生まれてきた理由を果たす際には、是非見て勉強したいと思う。