サークルから離れた理由と復帰について考える | no title

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高をくくる

 

 

よくいつも部室に居るような先輩が居たかもしれない。「暇なの?」「普段何しているの?」と聞きたくなる輩だ。僕が嫌になって辞めた文芸部にもそういう輩が居た。そして僕も所謂、そういう輩だった。

 

20161223日、サークルの年度内最後の行事「クリスマス会」を最後に僕はサークルから離れた。部室も行かず、活動も行かず、グループLINEでコメントを残すこともしなくなった。僕はこのサークルの代表だった。そして、「このサークルを運営する為に生まれてきた」と公言するほどサークルを汚い部分を含めて愛していた。

 

そんな自分がサークルを離れたのは何故なのか、自分でもあんまり整理していないのが現状だ。だからこそ、離れた理由と復帰について考えてみたい。

 

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【サークルを離れた理由について】

本来ならば自分は代表を降りた後、部室の幽霊として居続けても良かったのだが、今現在は全く活動に参加していない。今まで行事ごとを欠席したことなどなかったのに。そのことについて順不同に、思いつくまま考えてみる。

 

①「惜しまれる人」になりたかった話

自己肯定欲が強い自分というのは把握している。僕は代表として自分の団体に関わってきたけれど、そんな自分が消えることでみんなから「惜しんでほしかった」という気持ちを持っていたと思う。しかし、この理由だけであれ程通っていた場所にもう行けなくなるというのは余りにも重い代償ではないか。

 

②後輩の成長に繋げる話

僕は手話サークルを運営する人間としては驚異的だったと自分では思う。1回生の頃からコネクションを各大学で展開し、団体のスタッフで企画運営を学び、何より自分の団体について誰よりも詳しかった。だからこそ、代表の年度は会議進行・情報共有・交渉・企画進行・広報・準備など全てに関わってしまった。いや、関わるしかなかった。しかし、それをすることで後輩に失敗を経験させなかったことも事実である。問題が起きる前に解決したことが多すぎて、後輩に何も任せなかった僕は、きっとこの先も居続けることで色々な何かを汲み取ってしまうのではないか、と思った。

 

「注意」されたから

下級生に相談されたという元代表が、僕に注意をしたことがある。僕が来年度の運営にまで口出ししているということだった。確かに来年度の運営メンバーもコネクション作りに有用だから大会後の交流会に出席すべきだと言った。その時の僕の語調は強かった。あれくらい言わなければ参加しないと思ったからだったか。後輩のやり方に関わらないというのがその元代表の方針というより考え方だったのだろう。最後の最後に僕は注意された。そして、来年度以降も僕がこうした発言をすることで不満を持つメンバーが居るのではないか、と考えた。それならば僕は居なくなるべきだと思った。絶対に僕は何かを言ってしまうと分かっていたからだ。そういえば、この理由が僕がサークルを離れることを決定づけた理由だった。他には何かあるのだろうか。

 

④就職活動をしなくてはいけなかったから

僕はサークルが好きすぎた。好きすぎてもしこのまま参加し続けることになれば、就職活動そっちのけでサークルに関わることが分かっていた。僕は「就職活動が上手くいけばサークルに戻れる」というのを餌にして、自分を奮い立たせることに決めた。中途半端は1番良くないのだ。

 

⑤人間関係がややこしかったから

12月に僕を取り巻く人間関係が少しばかりややこしくなった。後輩の1人の気持ちを乱させ、先輩の1人の気持ちは深く乱れた。僕はそのことでも周りに責められた。女性の比率が多い分それも仕方ないことだと思う。ただ、同じ団体に居ることで彼女達の気を乱すならば僕はこの団体からしばらく消えれば気持ちは落ち着くのではないだろうか、と思った。先輩は卒業すれば団体とは無縁になるし、人の気持ちは半年もすれば薄まっていくものだと、そう考えた。

 

パッとは思いつかなくなった。以上5つが理由だろうか。サークルを離れたこと、そしてサークルに復帰すること。この2つは逆のことだが、復帰の条件は対にはならないと思う。

 

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【サークルに復帰する条件について】

僕だってサークルに復帰したい。しかし、離れたからには以前と何か変わらなければならないなぁ、と漠然と考えていた。サークルに復帰する条件として、いくつか考えたことがある。

 

就職活動を進める

少なくとも「内定」も獲得していない状態で、僕がサークルに帰ることは絶対にないだろう。就職活動や学業よりもサークルを優先する駄目な先輩の姿を、後輩達に見せてはならないと思う。

 

②ちょっとかっこよくなる

見た目的にちょっとかっこよくなりたい。どんなやり方でもいいから。サークルに帰ってきたことで疎まれるような存在になったらそれこそ終わりである。帰ってきて感謝はされずとも、居て構わない、と思われるような存在までにならなければ帰れなどしないだろう。

 

③半年経つ

自分の中の期限である半年。つまり「623日」。ここまで来れば帰ろうと思っている。しかし、時間が全てを解決するというような考え方では、何も成長しないだろう。

 

④サークルを純粋に楽しめるようになる

運営を考えて、運営に関わりすぎた自分は、1回生の頃のような純粋な気持ちで活動を楽しめなくなってしまった。常に情報保障に気を配り、プロジェクターの明るさや、照明担当が居るかどうか、企画の準備は出来ているかを考えてしまう。そんな考え方のままでは後輩に指図する嫌な先輩になる道筋は見えているというものだ。僕は頭をカラにする練習をしよう。そう決めた。

 

以上の4つがサークルに復帰する条件といったところだろうか。いくつか意味の分からないものもあるし、達成が非常に困難なものもある。しかし、困難を乗り越えない者にサークル活動に関わる価値などないと僕は知るべきなのだ。