『悪の教科書 Text of Evil』
『Merry X'mas for you,for your closed world,and you』
この二つのサウンドノベルを読み終えた
二つ共、年齢制限は付いていんないものの
まぁ高校生は卒業してからの方が良い
と随所で言われてるものだった
プレイしてから知ったことなのだけど
片や
『社会批判ノベル』
片や
『メタメタフィクション』
何にしろ一風変わったものであることに間違いなく
内容もそれなりに恐ろしい
恐ろしいといえば後者の方
『ギャルゲー』っていうものがノベルゲームにはある
目がやたらデカイヒロインと恋愛するゲーム…(といっても恐らくこの限りではない)
あの世界に『人間』がぶち込まれる
ギャグ漫画なんかだと
「なんでその目そんなデカイんだよ」とか
「目潰し簡単に出来そうだな」とか
その外観を茶化して
笑う
これを恐らくは『メタ』と呼ぶのだろうけど
その
「なぜそんな目がでかいのか」
と疑問に抱く、
外観、世界観を真っ向から、茶化すことなく
主人公は考えていたゲームだった
何にしろ
学校を燃やしてその後はどうなる?
こいつらを食料には出来ないのか?
と実験をひたすら繰り返いして行く主人公の思考
が恐ろしく僕と似てる
途中ではヒロイン(という設定の何か達)をバラバラにしてしまう描写も
あったし…この辺が年齢制限掛かってもおかしくない
と思わせるところだった
『悪の教科書』の方は
名のとおり「社会批判」と言えるゲーム
「補修」というあとがきまで全て読んだ
「今」が洗脳状態であるのか「これ」が洗脳状態であるのか…
とにかく読んで考えられるものであるのは間違いない
途中三章目の主人公の奥さんが
病院をたらい回しにされ、亡くなるという展開があった
いつかは正確には覚えていないけどこれはまた記憶に深く残ってるニュースと重なる
こちらは綺麗に纏めらた世界でおわったのだけど
Merry X'mas for you,for your closed world,and you
の方は綺麗、という形では終わってはいない
その先もずっと続くであろうという感じで終わっていく話だった
…というよりももう
このゲーム
『作者』『BGM』『立ち絵』『名前欄』などなど…
完全にこちらが見ているのと殆ど同じような光景が
主人公が見えてるようで…
作者の人も
「BGMなどの演出は嘘、だから
最後の日付の所ではBGMを排除した
それでもテキストという嘘はあるけれど」
…みたいな事を書いてた、と思う
それで纏まる世界で終わらせられたら
すごい所じゃないものな…
という訳で
ノベルゲームを作るのはホント難しいものと知る
シナリオは全く携わってはいない
自分はあくまでもスクリプト(システムとか演出とかを作ってるヤツ)なのだけど……