高柳流家庭教師術 - 2 | ☆高柳通信☆vol.MAX

高柳流家庭教師術 - 2

高柳です。すみません、熟成させ過ぎましたね・・・(汗


前回の記事「高柳流家庭教師術 - 1」 、未読の方は先ずお読み下さいね。



では引き続き高柳的解釈をご紹介致します。前回のポイント5つをもう一度おさらいしましょう。


1.「先生」と呼ばせない。

2.勉強は教えない。

3.隣で寝る。またはマンガや小説をひたすら読む。

4.常に笑顔で接する。

5.ご両親の話題を絶えず出す。


1.「先生」と呼ばせない。

これはただ単に高柳が「先生」と呼ばれるのが嫌いだからですが、親近感を抱いてもらいたいという狙いも若干含まれています。


2.勉強は教えない。

3.隣で寝る。またはマンガや小説をひたすら読む。

多少の語弊があること、先ずお詫びします。

勉強は教えないと家庭教師失格なので実はお教えはするのですが、その教え方にコツがあります。

結局、「させられている」勉強は身になりません。いかにして、自分で興味を持ち、疑問を抱き、自力で解決できたかによって、記憶に鮮明に残るとともに知識として蓄積することができます。

高柳も学生の頃はいろんな先生方に教えを受けましたが、ほとんど記憶に残っていませんww


高柳は生徒さんに先ず「前のテストが何点だったか」を問い、「次のテストで何点を取りたいか」を確認します。

当然、勉強が嫌いな生徒でも、次のテストは前よりも高い点数を取りたいと言います。とれるかとれないかは度外視ですが。

人の潜在意識の中にはかっこよくなりたいという意識が本能的に存在し、明らかに他人から物事を尋ねられると、建前であったとしても良い回答をするものです。


前が50点だったから、次は70点を取りたい。


このコトバを聞くことができれば、いざ実践です。問題の解き方なんて、はじめから教えることはしません。例題も説明しません。

教科書や参考書の問題番号に「○」印をつけて、


「できたら起こしてね。5分以上考えて進めないときも起こしてね」


と寝たフリをします。・・・・実際寝たりしませんよww

じっと見られていると集中なんてできるわけがないです。一番いいのは、生徒さんの部屋の本棚にマンガや小説が並んでいたら「貸してね」と手に取り読み始めることです。

生徒さんは家庭教師が仕事しないとは思わず、自分のコレクションに興味を示したことに警戒心を和らることが殆どです。


高柳は寝たフリをしながら、常に生徒さんの目の動きを注視しています。


目が一点集中でまばたきが少ないときは、頭が回転している証拠なので、ペンが止まっていても放置します。

逆にきょろきょろしてまばたきも多いときは、集中できずどうしようか躊躇している証拠。ここで5分待って自己申告がなければ出番です。


どこがわからないのか原因追求を共同作業で行います。よくある、わからないところがわからない場合は、例えば例題の数字だけ変えて解かせてみたり、とにかく一緒に悩んであげることが大切です。


ちょと長くなっていますが、要するにどれだけ自力で考えて解くことができるかを手助けすることが家庭教師の役目だと考えている次第です。疑問にはストレートに答えず、疑問で投げ返したり、別の事例に例えてみたり。


一番の理想は、自分で糸口を見出すために利用されることです。

大人になると、自分の考えをまとめたいために他人に説明するとうまく整理できたりすることがありますよね。アレです、アレww


家庭教師なので、教えられる先入観を持たれることが一番恐ろしく、また家庭教師側でも教えている・教えてやっているという気持ちで接することが最も危険なんですねw

先生・生徒の関係よりも、問題解決のための仲間という関係を築きあげることができたとき、ふたりは最強のコンビとなります。


4.常に笑顔で接する。

5.ご両親の話題を絶えず出す。

笑顔で接することの大切さは特に説明の必要はないでしょう。作られた笑顔ではなく、本気の笑顔をお勧めします。


ご両親の話題を出す理由は、あくまでご両親に雇用されている身分ですから、ご両親に対する理解度を深めておくという狙いと、子供さんがご両親の話題で良いイメージの話をすることが多いか悪いイメージの話をすることが多いかを聞き取るという狙いがあります。

悪いイメージが多い場合、そんなご両親から派遣されてきた家庭教師に対しては警戒心が先立つことが当たり前ですから、接し方も考えなければなりません。

別にどちらかにゴマをするというわけではなく、子供さんとご両親の間に誤解があるのであればそれとなく是正する協力もできたりしますしねw


今回、長い文章にもかかわらず、高柳自身伝えきれていない部分も多々あるのですが、おいおい語っていきたいと思いますので、何卒ご容赦の程・・・ww