さすがは日本の首都だけあって、東京は事件が多いです。

魔術王と名乗るからには魔法を使うのでしょう。
天野勇一君たちが野球をしていると、そこへ不思議な紳士が現れました。
黒い洋服を着ていて、髪の毛は異様に黄色いのです。
紳士は少年たちに手品を披露すると、ミットとボールをプレゼントしてくれました。
この紳士は魔法博士なのです。自分の家の家具なども魔法で作ったと言うのです。
その日の夜、天野勇一君の家で不気味なことが起こりました。
天野家で飼っているウサギが勇一君の目の前で消えてしまったのです。
野球をしていたときに現れた紳士が怪しいです。
勇一君は少年探偵団の小林少年と共に、魔法博士の家を訪ねました。
そこには不思議な世界が広がっていました。
奥へ進むと、何人もの少年たちがいました。
こんな広い部屋があったなんて… 二人は目を丸くしました。
更に進んでいくと、そこには大勢の人々が集まっていました。
魔法博士が舞台の上で魔術を行うのです。
その魔術に協力することになったのは天野勇一君でした。
いよいよ魔法博士の大魔術が始まりました。ああっ、勇一君が闇の中へ消えていきます。
そして魔法博士も姿を消してしまったのです。
小林少年は必死に勇一君と魔法博士を捜しました。しかし、どこにもいません。
けれど、勇一君を見つけ出すことはできませんでした。
それから数日後のことです。奇妙な老人が明智探偵事務所の近くで紙芝居をしていました。
その紙芝居の内容は魔法博士の奇術のことばかりです。
小林少年は老人を尾行することにしました。しかし、とっくに老人は気付いていました。
小林君は老人に捕まり、不思議な洋館へ連れ去られてしまいます。
そこには天野勇一君がいました。けれど、この洋館から逃げ出すことはできません。
魔法博士は『小林君の次は明智小五郎を誘拐する』と言います。
魔法博士は偽物の警官たちと力を合わせて、見事に明智探偵を誘拐するのでした。
それにしても、明智は油断しすぎていたのではないでしょうか。
こんなに簡単に悪者の手に落ちてしまうなんて…
久々に文代さんが登場します。
魔法博士は何が目的なのでしょう? なぜ明智や小林少年を狙うのでしょう?
どうも明智たちを憎んでいるようにしか思えません。果たして魔法博士の正体は…?









