通路を進んでいくと、右手に扉があった。鍵は掛かっていないようだ。
扉を開けて中を覗いた途端、私は戦慄して立ちすくんだ。
片隅には〈鉄の処女〉が立てられ、その中には何本もの長い釘が見える。
部屋の中央には拷問台が置かれている。
左手の壁には天井から二つの檻が吊り下げられている。
片方は一人の人間が膝を抱えて何とか入れるほどのサイズだった。
もう一つの檻は立ったままで入れるけれど、絶対に座ることはできないようになっている。
?「ようこそ」
?「歓迎するぜ」
突然、二つの手が左右から飛び出てきたかと思うと、私を部屋の中へ押し込んだ。
?「おやおや、こんな時間にお客さんが来るとは…」
部屋の奥から肩幅が広く、屈強そうな男が現れた。男の左目は眼帯で覆われている。
眼帯の男「お前は誰だ? いったい何の用があるんだ? 早く言え。
どうした? 舌を無くしちまったのか?」
『道に迷っただけです』と言うのが無難かな?
それとも『ドラマーの伯爵の友人です』と答えようかしら。
私は眼帯の男に『自分は伯爵の友人です』と主張した。
眼帯の男「御主人様の友人だと?」
男は嘲笑うように言った。
眼帯の男「俺は御主人様の友人たちの顔と名前を全て覚えている。
しかし、お前のような女は見たことがないぜ」
私は眼帯の男に『伯爵とは友達になったばかりなの』と答えた。
そして『この館に来たのは初めてです。だからこそ迷っているのよ』と付け加えた。
眼帯の男「……」
眼帯の男は私の言葉を完全には信じていない。
けれど、伯爵の友人を傷つける危険は冒したくないように見えた。
眼帯の男「よし、いいことを思いついた」
眼帯の男は言った。
眼帯の男「俺はお前を信用できないが、チャンスをやろう。
お前が御主人様の知り合いだと納得できれば、すぐに解放してやる。
それを確かめるために、これからテストを始めるぞ」
テスト…? 私の得意科目は体育だけど…
眼帯の男「お前ら、この御主人様の友人とやらを縛りつけろ!」
な、何を!? 嫌────!!
二人の子分が私を部屋の中央に引き立て、拷問台に拘束した。
眼帯の男「くっくっくっ、せいぜい楽しませてくれよ」
ああ、スカートの中を覗かないで… お願いだから、私に触らないで…
★ステータス
技術点 11(戦うときは-3)/11
体力点 17/18
運点 8/9
恐怖点 4/10
★持ち物
ペーパーナイフ(戦闘の際の技術点を原技術点の値にして戦える)
肉切りナイフ(戦闘の際に技術点に3を加えることができる)
ロープ
ニンニク
★メモ
アバッドンにモルダナが
地下室の階段の下に秘密の部屋の入り口がある
秘密の部屋を開ける合言葉はシーコウが知っている
合言葉はドラマーの伯爵の名前と同じような綴り
館の主とは赤い部屋(食堂)で戦うこと
どこかの部屋の鏡の後ろに食堂の扉を開ける鍵がある
