国際版 少年少女世界伝記全集⑳ 《シューベルト/ヘディン》 | TAKAYAN'S ROOM

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少年少女世界伝記全集の第20巻です。




シューベルトは生涯のうちに600曲以上の歌曲を作曲しました。
ヘディンは中央アジアの各地を探検して、偉大な功績を残した人物です。



シューベルトは1797年の1月にウィーン郊外のリヒテンタールで生まれました。



シューベルトは天使のような声の持ち主でした。いつも楽しそうに歌っていました。



11歳になると、シューベルトはコンヴィクト学校に入学します。



初めて見た楽譜の曲も、シューベルトは正しい音階で歌って見せました。
しかし、音楽以外の科目の成績は散々でした。
また、声変わりして、天使のような歌声も出せなくなってしまいます。



軍隊には入りたくないので、シューベルトは師範学校に通うことにしました。

師範学校を卒業すると、シューベルトは小学校の先生になりました。
教師という仕事は好きになれませんが、生活のためですから仕方がありません。



そんな彼の楽しみといえば、グローブ家で開かれる音楽会に出席することでした。
グローブ家の人たちはシューベルトの作る曲が好きでした。
また、グローブ家にはテレーゼという美しい娘がいました。
シューベルトは彼女のための曲を作りたいと思いました。



1814年、シューベルトが作ったミサ曲が教会で演奏されることになりました。
シューベルトの曲に合わせて、テレーゼが透き通るような声で歌いました。
演奏が終わると、人々は心からシューベルトを祝福しました。


シューベルトは音楽が好きでした。また、音楽の好きな友達にも恵まれていました。
彼は1828年に天に召され、ベートーベンの墓の隣に葬られました。



1898年に王立地理学会から金メダルを受賞した人物です。



スヴェン=ヘディンは1865年にストックホルムで生まれました。



ヘディンの部屋には何冊もの本がありました。
その中でも探検家について書かれた本がヘディンの心を引き付けました。



ヘディンは高校を卒業すると、校長先生に『バクーへ行ってほしい』と頼まれました。
校長はヘディンに下級生の家庭教師をしてほしかったのです。
生まれて初めてコーカサス山脈を見て、ヘディンは感激しました。



家庭教師の仕事を終えたヘディンは150ルーブルのお金をもらいました。
そのお金で友達のバキとイランへ旅行しました。
バキは途中で熱を出してリタイアしますが、ヘディンは旅を続けました。
そしてイランを越え、イラクのバグダッドまで行きました。



『未知の世界を探検したい』というヘディンの気持ちは強くなる一方でした。
もう彼は立派な探検家になってしまったのです。



果てしなく続く砂漠の向こうに何があるのか…


荒れ果てた土地… 急激に変化する気温… 突然の雨…
自然の世界では何が起こるかわかりません。
ヘディンは常に命懸けで中央アジアを探検していたのです。
タクラマカン砂漠の奥に眠るダンダン・ウィリクを見つけたこともありました。