観光地から葱を持って帰るのは、これで何度目だろうか。
ほとんどが鎌倉からだったが、一番遠かったのは、
2017年の熱海からだったと記憶する。


相変わらず付き合いのいい末娘。

彼女も幼い頃から母にいろんなところに連れ回され、
観光地だろうとどこだろうと、美味しそうな野菜を見つけては爆買いする母のその行動にいつしか慣れてしまっている。

慣れといえば、この相模原市に住みついてもう足掛け8年になろうとしている。
新しい家やお店ができたとしても、ほぼほぼ目を閉じても行きたいところに辿り着いてしまうのは、なんだかつまらない。
実は、末娘が地元の定時制高校に進学をすることを決めた時、
私は「後4年この街にいるのか…」と思うと、
ちょっとした鬱になっていた。
たまに、「君ももう16歳なのだから、一人暮らしできるのでは?」と末娘を焚きつけたりしたことも、今回の末娘のたくさんの稀な経験の背景なってしまったのかもしれない。
何がどう影響するのかわからないけれど、
ただ一つ言えることは、ご経験されていらっしゃる方は多いかと思うが、
母親業って、何をしても何をしなくても思春期のこどもにとっては、
「ウザくてめんどくさい」で片付けられる。

だからね、私はやりたいようにやるの。
私の腹の中の通りにね。

電車の中は新鮮な葱の香りがする。