あなたは「子ども」をどうしたい?/あなたは「あなた」をどうしたい?〜理屈と根拠〜 | 東京大学法学部卒が教える! 親子の力で受験を乗り切るブログ

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中学受験・高校受験・大学受験・就職活動
これらすべては、
親子が力を合わせて取り組むべきことです。

東大法学部を現役で卒業した目線から、
「世間」の理想を通過点と捉え、
真の親子関係を築くための方法について書いています。


こんにちは、高谷です。

これまで、記事の中で僕は、
「変化」することについて書いてきました。

何かを始めたり、反対に何かを辞めたりといった「変化」には
勇気が必要です。

たとえば、お子さんに何かをさせる(例:受験勉強)
お子さんのために何かをする(例:子どもに対する接しかたを改める)
これらがまさに、変化です。

ですが、その行動をする(orしない)を決めるときに
勘違いしてほしくないことがあります。
それは、必ずしも僕は、何かを始めたり何かを辞めたりといった
変化を絶対に遂げなさい! というつもりは無いということです。

考えに考え抜いた結果、「やらない」を選ぶということも、
それはひとつの人生であることには間違いないため、
僕はそれを否定するつもりはまったくありません


ここでポイントなってくるのは、
「なぜ、『変化』できないのか」
「何があなたの『変化』を妨げているのか」


その理由です。

この理由は、大きく分けて2つに分類されます。
今日は、これについて話していきたいと思います。


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あなたが自分の行動について考えるとき、
そこには様々な理由が浮かんでいることと思います。

その理由とは、
「理屈」「根拠」に呼び分けることが出来ます。

結論を先に言ってしまうと、
「理屈」をつけて行動しているのならば、それは慎重に考え直すべきです。
一方で、
「根拠」をもとに行動を見直そうとしているのならば、すぐにでも変化を始めるべきだ
と僕は思っています。


これをふまえて、両者の違いを見ていきましょう。


理屈とは、ひとことで言えば「言い訳」です。
ある事象が発生した後で生じる考えであり、
行動に対するあとづけのものである、と言えます。


たとえば、最もわかりやすいものとして、

愛の告白をする

という事象が発生したとします。
これに対して、

フラれた時に怖いから、告白出来ません。
僕は不細工だから、告白出来ません。


など、行動を拒絶するために用いる理由付けが、すなわち理屈なのです。


そこには、トラウマコンプレックスといった、
あなたの過去に裏打ちされた根本原因も絡んでくることでしょう。

ですが、僕が思うに、これは根本原因だと「思っているだけ」です。
トラウマ・コンプレックスは、本質ではありません。

過去に100回告白に失敗していたとしても、
それだけで101回目が失敗する理由にはなりません。

行動しない方が楽だから、それをもっともらしく正当化しようとしているにすぎないのです。


一方で、根拠
根拠は、事象が発生する前に生じる理由となります。
行動を決めるもの、という言い方になるでしょうか。

前述の告白の例で言いますと、

好きだから

これは根拠になります。
告白する、という行動を導きだす理由となっています。

告白することを決めてから、

その人のことが好きだったんだ

と気づく人って、いないですよね?


これは行動をやめるときでも同じです。

関係を崩したくない
→告白をやめる


という思考順序で行動を選ぶのであれば、それは根拠に基づくものになるため、
それはあなたの人生にとって正しいと言えるはずです。


このように、この先行動する時には、
理屈を捨てて根拠に対して素直に動いてほしいのです。


理屈を立ててしまう原因としては、
過去のトラウマやコンプレックスがほとんどです。

親子関係に例を移しましょう。

勉強をしないお子さんを怒鳴り散らしたい。
→怒鳴ってでも勉強させた方が、お子さんのタメになるから。
→子どもの頃に勉強しておいた方が得だったと、親になった今、そう思っている。


こういう思考パターンの親って、めちゃくちゃ多いです。

ですが、ひとつずつ見ていくと、

怒鳴ってでも勉強させた方が、お子さんのタメになるから。

これは、間違いなく理屈です。
怒鳴る、という感情要素を正当化しているに過ぎません。
怒鳴らなくても勉強をさせる方法はあるわけですから。

そして、

子どもの頃に勉強しておいた方が得だったと、親になった今、そう思っている。

これは、親のコンプレックスです。
自身の過去の経験をもとに、世間的な幸せに近づけたいという願望です。
ともすれば、お子さんの可能性を狭めてしまうことにもなりかねません。


僕がよく言う話なのですが、
お子さんが150キロの速球を投げられるのに、
良い大学に入れて良い会社に就職させたいと言う親御さんがいらっしゃったとします。

そんな状況で、プロ野球への道を完全に諦めさせて、
受験勉強・就職活動という道を選ばせる。
それは果たして幸せなのでしょうか。

「良い大学に入れて良い会社に就職させたい」とはこの場合、
その親御さんの脳内で想像できる幸せの姿でしかありません。
幸せの範囲を、自ら小さくまとめてしまっているイメージです。


僕はその場合、
絶対にプロ入りの道を諦めさせません。
「良い大学に入って良い会社に就職する」という可能性を残しておくような
教育指導を行います。

それはこの先、お子さんが
受験・就職という道を自ら選ぶ可能性もあるから。
その時に備えておくというイメージです。


こんな話をするのにも、もちろん根拠があります。
確かに豪速球を投げられる、みたいなわかりやすい形の才能ならばわかりやすいのですが、
そのタイプの才能を有する人は、ほとんどいないと思います。

ですが、すべての人間には、間違いなく才能があるのです。
僕は、心からそう思っています。


それは美術の才能かもしれない、音楽かもしれない、人付き合いかもしれない。
勉強かもしれない。
その才能を見ようともしないまま、探そうともしないまま、
いきなり「受験」「就職」だけにゴールを設定するのは、非常にもったいないのです。


あなたに向けたプロローグでもお話ししましたが、
「受験」「就職」とは、あくまで通過点です。
目的ではありません
これらを突破した上で何をするかが非常に大事なのです。

それを目的にしてしまうのは、

・結婚する時に安心だから
・家を買う時にローンが組みやすいから
・世間的な一定評価を得られるから


など、生きていく上で楽だよ、という理屈をつけているだけです。


理屈は、ひとの人生を枠にはめ込んでしまいます。
考えるのをやめさせ、行動を制限してしまいます。


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それでは、どうすれば良いのかという話です。

僕はあなたに、理屈を捨ててほしいのです。

「理屈を捨てる」といきなり言われても、
抽象的すぎてイメージするのが難しいと思います。

理屈を捨てるとはすなわち、
あなたの意志で行動してください、ということです。

世間がどうこう、とか、誰かのタメにどうこう、とかではなく、
やりたいようにやりましょうよ、ってことです。


たとえば僕は、

「親子関係を良好に保ちましょう!」
「お子さんの受験を成功させましょう!」


という目標のために変化を促しています。

ですが僕がどれだけ理論を語ったとしても、
具体的な方法をあなたに伝授したとしても、
それだけでは不十分になってしまいます。


突き詰めて考えていくと、最も大事なのは

あなたは「変化」したいですか?

ということなのです。
つまりは、あなた自身の意志です。

意志がないままうわべのテクニックだけ身につけたところで、
それは根本的な解決にはならないことでしょう。


おそらくあなたの意志とは、

・お子さんを愛したい/お子さんに愛されたい
・お子さんに幸せになってほしい
・あなた自身が幸せになりたい


の3つに収束することと思います。

結局、愛の告白も親子の接しかたも、おおもとは同じなんです。


愛する人に対して感情的にヒステリーになってしまったら、
あなたは愛してもらえるでしょうか?

あなたの願望を押し付けるだけで、愛する人は幸せを感じるでしょうか?

愛する人が幸せを感じていない状態で、あなたは幸せになれるでしょうか?


好きだから、相手を信じる
それでいいじゃないですか。

あなたが親として子どもに心がけるべきは、
それだけで十分だと思います。

そのうえで、「受験」や「就職」はやってきます。
受験するのも就職するのも、今度はお子さんの「意志」です。


そしてお子さんの意志の中にも間違いなく、

・あなた(=親)に愛されたい
・あなたに幸せになってほしい


は入っています。

あなた達は両思い。
その意識を常に忘れないでください。

そして、一方的な欲が出たとたん、期待を押し付けたとたん、
その両思いは簡単に崩れてしまうかもしれないということも…。


僕の意志は言わずもがな、あなたたち親子を幸せにしたい、ということです。
その結果、回り回って僕自身も幸せになれると思っています。


言い訳をせず、コンプレックスに逃げず、
「今」できることを精一杯考える。

幸せは、主観的です。人と照らし合わせるものじゃない。
だから、素直に生きれば、幸せはすぐそばにあります。


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