前回2004年の新札発行のときはタンス預金が一時▲7.5%
も減少した。これと同じことが2024年7月前後に起これば、
その受け皿には大量の資金が移動する。例えば、約60兆円
のタンス預金のうち7.5%が動くとすれば、その規模は4.5
兆円になる。地方銀行の総資金量の2~3倍になる。
2024年4月時点の残高57.6兆円は、ピークの60兆円に比べ
て▲2.4兆円になる計算だ。あまり厳密に考えてはいけない
が、すでに半分近くのタンス預金は動いていてもおかしくは
ない。先に、タンス預金の移動先は、金投資が候補と述べた
が、ほかにも行き先はあるかもしれない。金の市場はそれほ
ど大きくはないからだ。
★銀行は倒産しないという常識がある。また、1000万円
は補償されるという常識。これらが過去の常識になるのが次
の時代。