幸運なことにわたしは健康で、誰も養っておらず、貯金が

いよいよ尽きたときに働こうと思えば、なんとでもなる。

「なんとかなる!」と自分を鼓舞していた。愚かだと思わ

れるかもしれないし、自分でもどうかと思うけれど、試行

錯誤する時間を持とうと決めていたのだ。

ずっと前向きな気持ちでいられたわけではない。休息期間

は、天国と地獄のミルフィーユみたいなものだった。幾重

にも重なる心模様。辞表を出してから辞めるまでの心は、

晴れ晴れしていた。退職後には、グッと気持ちが落ち込む

ことも、たびたびあった。自分が「おもしろい!」と思え

るものに出合えたときには、胸が高鳴った。その繰り返し

のなかで、ちょっとずつ前進した。

 

★高齢者になってからの仕事は何かを発見できる時間的余裕

がある。俺も転職を繰り返し、転職と転職の間には休息を味

わった。今は夜勤と夜勤の間がそれにあたる。

記事の筆者、さすがにコピーライターだけにいい表現をされ

ていたので使わせていただいた。