実は、宿泊業の借入金依存度は、他業種に比較して高い。借
入金依存度は、60%を超えると要注意、70%を超えれば要警
戒とされる。その中で、特に全体の6割を占める資本金1千万
円未満の宿泊業では、何と95%という非常に高い割合になっ
ている。全体の約3割は、赤字で借入金返済も困難な「衰退旅
館群」。約5割は、積極的な資金調達意欲が乏しかったり、す
でに新規借り入れが困難になっている「成熟旅館群」。そして
、問題なく経営が行われている「成長・新興旅館群」は。わず
か約2割としている。
★バブル期に借入金を増やしたことが原因だ。その借金が返済
できずに廃業に至っている。好景気が続くと勘違いしたのだ。
旅館だけでなく個人にも通じる話だ。不況を前提とした家計運
営とバブル時に踊らないことが求められる。