東京都健康長寿医療センターの研究チームが2000年代初め
に、新潟県と群馬県の70歳以上1149人の認知機能を検査し
、その後の追跡調査で、足腰が弱くなり歩幅が狭い人ほど認
知症になっていたという結果が出ています。歩幅が広い人を
1とした場合、狭い人の認知症リスクは3・39倍でした。女
性だけを見れば5・76倍でした。なぜ歩幅が広いと認知症の
リスクが少なくなるんでしょうか? 「歩幅は体格差がありま
すから、普段歩いているより大股で歩くことがポイントにな
ります。大股で歩くには推進力が必要です。推進力を得るに
は筋肉が必要。大股で歩ける人は、筋肉があるということ。
筋肉を付けることが、認知症の予防につながるのです」きつ
めの運動をすると、筋肉からアイリシンという物質が放出さ
れます。このアイリシンが脳の中で記憶をつかさどる部位、
海馬に到達すると、脳細胞を活性化する脳由来神経栄養因子
・BDNFという物質を生み出します。このBDNFが認知症の原
因物質と言われるアミロイドβを無毒化することが、米国の
研究で分かっています
★認知症は筋トレで防げる。