タバコの抗炎症作用は腸粘膜だけではない。神経の炎症を
も鎮めてくれる。たとえばパーキンソン病(PD)にも効果
がある。PDの患者は当院にもよく来られるけれども、確か
に、喫煙者でPDを発症したという人は見たことがない。
しかし「治療のためにタバコを吸いましょう」と勧めるの
は、さすがにちょっとね(笑)具体的に、タバコに含まれる
何が体にいいのか。ニコチンである。
ここでも、世間一般のイメージの逆が正しい。「タバコに
含まれるニコチンはさまざまな病気に効く特効薬だ」。ニ
コチンが効く病気をざっと列挙すると、パーキンソン病、
認知症、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎など)、うつ病、統合
失調症、ウイルス感染症(コロナも含め)など、多岐にわた
る。「喫煙者はボケにくい」というのは、明確な疫学的エ
ビデンスがあって、これは、タバコを「百害あって一利な
し」と断じたい医者にとって、何とも不都合な事実でした。
★ここ50年ほど繰り返されてきたタバコの害は事実とは
異なる洗脳だったということだ。そしてこの洗脳に騙され
てきた人は多い。都合の悪いエビデンスは隠される。