学校の先生は、利害関係者が多すぎます。児童生徒をはじ
め、保護者、同僚、管理職、地域の人など、これほどの数
のステークホルダーと毎日関わる仕事も珍しいですよね。
中には不当な要求や過剰な要求を繰り返し、モンスター化
した保護者もいます。クレーマーに対応する業種はほかに
もありますが、大きな違いは『出禁』という選択肢がない
こと。学校の先生は、子どもが間に存在するため、保護者
との関係を断ち切ることが不可能なのです。保護者の中に
は、家庭で教えるべきことや解決すべきことまで先生や学
校に丸投げしてしまう方がいらっしゃいます。とくに若い
先生には保護者対応のスキルも裁量権もありませんから、
困難な場面に発展すると、精神疾患や休職といった状況に
追い込まれやすいのです。
★精神病理的な親がいるという問題。