ロス率が高くなる背景に、日本特有の事情がある。パンを
中心的食糧にしてきたヨーロッパでは、古くなったパンの
再利用方法が発達している。フレンチトーストやパン粉、
クルトン、ラスクのほか、日本ではあまり見かけないが、
国によって「クネル」「クネーデル」などと呼ばれる団子
に加工し、食べる料理もある。それができるのは、再利用
されるパンがシンプルな食事パンだからである。食パンな
どの食事パンは、2~3日食べられるものが多いし、冷凍保
存すれば何日も持つ。しかし、菓子パン・総菜パンは中の
具材によって冷凍に向かない。
★菓子パン、総菜パンは添加物の宝庫。病気一直線。食パ
ンやバケットにこそパンの醍醐味がある。