【3月2日 AFP】空から見ると、宇宙人が作ったような巨
大な円形の模様が眼下に広がる──。だがこれは、ペル
ーのプーノ(Puno)にあるアンデス高原で、気候危機と
闘うために農家の人々が復活させた、いにしえの農業技
術だ。
2000年前にボリビアとの国境付近で行われていた農業
技術「ワルワル(Waru Waru)」が、ジャガイモやキヌ
アなどの栽培に使われている。「ワルワル」とは先住民
の言語であるケチュア語で「尾根」という意味だ。
長方形の溝があり、そこで植え付けが行われる。水に
囲まれた苗床は長さ100メートルにもなる。作物の周囲
にある水が微気候(狭い範囲の気候)をつくり出し、日
中は太陽からの熱を吸収し、夜間にはその熱を放射して
霜が降りるのを防ぐ。
昨年、プーノが過去60年で最悪規模となった干ばつに
見舞われた際、この「ワルワル」が水不足に対処し、食
糧不足の回避に役立った。
★なぜ円形の畑なのか?非常に興味がわく。