日本社会で起きている構造的変化は、深夜時間帯に働
く人手の不足が深刻化していることだ。少子化に伴って、
学生アルバイトをはじめ深夜勤務に耐えられるだけの“体
力の持ち主”が減ったのである。 だが、人手不足の要
因はこれだけではない。深刻なのは、むしろ24時間営業
が売上額の拡大成長を目指す薄利多売のビジネスモデル
となっていることである。 深夜時間帯に営業するのだか
ら、本来、タクシーなどのように「割増料金」を徴収し
てもおかしくない。その分を深夜時間帯に働く人の給与
に回せば、人手不足はある程度は解消できるはずだ。し
かし、これができないのである。
★深夜の業務が必須の業界がある。医療介護だ。人々の
体力はこの4年間で急激に落ちている。免疫もだ。
それは食中毒の急増やインフルの増加に現れている。