見た目も心も若い人は何が違うか。浜松医科大学名誉教
授の高田明和さんは「ハーバード大学の心理学者が行っ
たある実験で、被験者たちに30年ほど前を錯覚させる環
境で過ごさせたところ、参加した高齢者たちには明らか
な若返りが見られた。1年半前に脳卒中を起こして歩けな
くなっていた88歳の男性に至っては、なんと自力で歩け
るまでに身体機能が改善していた。『自分は若い』と思
い込むことで、心身は若くなる」という――。
この実験は、70代後半から80代前半の男性8人を、内装
を1959年当時の状態にすっかり改装した修道院の中で、
5日間の共同生活をさせるというもの。 部屋の家具や
装飾品、テレビのニュースや番組、音楽、昔の個人的な
写真などの小物に至るまで、ありとあらゆるものが、「
今は1959年だ」と錯覚を起こさせるように設えられてい
ました。
★錯覚を利用しているのがポイントか?