避難生活が続くにつれ久美子さんは生活とは別の部分で
不安を感じるようになり、それは今も払拭されたわけで
はないと話す。「避難所からは1人、また1人とどんどん
人が減っていきました。でも私たちは家が倒壊している
ので戻る家がありません。家を直してまた住めるのかど
うかもわかりませんが、そんなふうに人が減っていくの
を見ていると、『行く場所がある人はいいなあ』という
焦りみたいなのを感じていましたね。私たちもずっとこ
ちらでお世話になるわけにもいきませんから……」
★いずれみなさん再建されていくのだろう。高齢者が増え
れば高齢者こそ勇気を持つ必要がある。