CDIの定義(典型的なpresentation)
- 24時間以内に3回以上の水様性便
- 便検査で毒素産生C. difficileまたはトキシン陽性
or 偽膜性腸炎を示す病理組織または大腸内視鏡所見
クロストリジウム・ディフィシル(CD)とは、約2%の健
常者にも腸内に存在するグラム陽性偏性嫌気性細菌です。
ただ、このCDがいても正常な腸内細菌叢がいるので、増
殖したり、毒素(これをCDトキシンといいます)を排出
することができず、問題になることはありません。
ところが、抗菌薬などを使用することにより腸内細菌叢が
変化した場合に、このCDが毒素(CDトキシン)を出して
猛威を振るうことがあり、これをクロストリジウム・ディ
フィシル(Clostridium difficile)感染症といいます。
★次のパンデは腸内がポイントです。腸内から善玉菌がい
なくなると悪玉菌から毒素が出てくるのが正体。善玉菌が
減るのは抗生物質を嫌い逃げるからです。耐性菌とは悪玉
菌の別名。感染症だが感染が主原因ではなく免疫低下と抗
生物質が犯人。腸内細菌が安定している健常者には全く影
響がなく、恐れたり感染防止の必要はない。