こんにちは。クラネヨガです。
今月もバガヴァッドギーターのお話をシェアしていきたいと思います。
前回の内容はこちら
今回は、アルジュナがクリシュナに質問した「なぜ人は罪深い行いをしてしまうのか」ということがテーマです。
ここでの罪深い行いというのは、悪いことをしたいと思っているわけではないのに、ついつい悪いことをしてしまう。
日常の中でもあるかもしれないケースだと思っていただけたらと思います。
クリシュナは、人が悪い行いをするのは、心の中にある「カーマ(欲望)」が元だといいました。
そして、その欲望が叶わない時に怒りとなり、欲望は留まることを知らずに、火のように燃えさかる性質があります。
人の敵は、人の心の中にあるものだとアルジュナに諭したのです。
さらに、欲望というのは満たされることがなく、正しい、正しくないという分別の心よりも強力な力があるといいます。
これから大切な知識を理解するためには、この「カーマ」を治める必要がある。
欲望がやってきても心が持っていかれないように距離を取ることを試みて、欲望の奴隷となるのではなく、欲望をコントロールしていくことをまず覚えることをアルジュナにアドバイスしました。
そして、欲望は何からきているかというと”無知”に根ざしているといいます。
自分自身の真実を知らないという無知が欲望の原因であり、その無知を破壊するのが”知識”
その”知識”をこれから学んでいく段階に入っていきます。
欲望が分別の心よりも強力な力があるということ、私にも思い当たる節があります。
そして、欲望が自分の中にあること、その欲望が暴走していたらそれに気がつくことが大切だということが日々の暮らしの中で役に立っています。
悪いことは、誰もがしたいと思ってすることではなく、無知からくる欲望を治められなかった結果であり、その人本人にしてみるとどうしようもなくやってしまったのだということもここで理解することができたように思います。
誰も見ていないからやってもいいだろう、分からなければいいだろうという心に入ってくる敵を、自分自身で追い払えるように、私も日々精進していきたいと感じています。
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