2014年6月5日「オービック・スペシャルコンサート2014~コバケンの華麗なるロシア音楽~」を、ザ・シンフォニーホールに聴きに行きました。
演目は
●チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」より“ポロネーズ”
●ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 op.18
●ムソルグスキー(ラヴェル編曲):組曲「展覧会の絵」
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 op.18というのは、フィギュアスケート、浅田真央さんのフリー演技のテーマ曲としてすっかりお馴染みの、あの曲です。
ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 op.18とムソルグスキー(ラヴェル編曲)組曲「展覧会の絵」は大好きな曲なので、もう当日が待ちきれないほどワクワクしていましたよ♪
それも、炎のコバケンこと小林研一郎マエストロと、ピアニストの清水和音さんの競演ですから、もう楽しみで仕方ありませんでした。
座った席はなんと最前列!
かぶりつきの席です。
今まで最前列で聴いたことがなかったのでどうなることかと心配でしたが、意外や意外、これもまた良いものですね。
舞台そのものが鳴っていることを肌で実感することが出来ましたよ。
もう、音が波になって全身を響かせているのが目に見えそうなほどです。
ホールの2階席で聞くような整った音ではありませんが、それがまたいいというか、自分もオーケストラの中にいるような迫力があるんですね。
水面下の白鳥の足も一緒に楽しめるといいますか、上手く表現できないんですが、音楽ってこうやって皆で一丸となって作っているものなんだなあ~と大感動しました。
そして、ピアノの屋根の下あたりでしたので、清水和音さんのペダリングがよく見えること!
私はピアノを聴くときはペダルを見ていることが多いのですが、こんな特等席があるなんて。
いい場所を発見しました。
子供の頃、グランドピアノの下にもぐって先生のペダリングを見て楽しんでいた、そんな気持ちを思い出しました。
手元が見えなかったのは残念でしたが、その分、ものすごく勉強をさせていただきました。
アンコール曲はスクリャービンの「ポエム32-1」。
もう何ともいえないうっとりした気持ちになりました。
ムソルグスキー(ラヴェル編曲):組曲「展覧会の絵」は今まで聞いた中で一番風景が見えました。
いろんな絵が見えます。
私は実際に絵を見たときには空想するんですが、それがはっきり見えるんですよね。
映画を見ているような・・・。
右脳でたっぷり遊びました。
そして、最後、キエフの大門に入る前に立ち込めていた霧がサーっと晴れて、本当に門が目の前に現れたんですもの!
思わず「うわぁ~」と言いたい気分でした。(音楽会なので言いませんが)
あんなに小さいコバケンさんなのに、どうしてあのような壮大な音の絵を描くことが出来るんだろう、と本当に不思議です。
間近で見て本当に小さい方なんだなあ、すごいなあ、とただただ感心でした。
そして間近でうなり声が聞けたのも嬉しかったです^^
これでもか!というほどの迫力があるかと思えば、魔法のような繊細な音が産まれてきたり、羽がついているような音が出てきたり、キラキラ光っている音が出てきたり、ネバネバした音があったり・・・本当に素晴らしいです。
最近ずっと左脳が疲れていたので、左脳のコリがほぐれて右脳を大解放してもらった気分です。
空想の世界に飛んでいってしまったというか、深海の底から宇宙まで飛び出して、スペクタクルな大旅行をしたような気分です。
聴いている途中でとても不思議な気分になりました。
「私、生きてるかな?死んじゃったかな?」
とわけが分からない気持ちです。
夢の中にいるという感覚ではないんですよね。
音楽を聴いていてこんな気分になったのは初めてです。
生きているとか死んでいるとか、そういう次元を飛び越えて、別の次元に行っていたような気がします(オカルトではありません 笑)
言葉にすると2次元的になってしまうので、感動を上手く表現できないのがもどかしいのですが・・・。
全ての演奏を聴き終えたとき、なぜか分からないんですが、涙がぽろぽろ溢れ出てきました。
感動の涙ですね。
最前列だったので、オケの方も驚いていました(笑)
いやあ、私も自分に驚きました(笑)
音楽を聴いて泣ける自分でよかった。
冷めてるピアノの先生って、ちょっとイヤですもんね^^;
そして全ての演奏が終わった後に、コバケンさんがおっしゃった一言に、会場が沸きました。
「稀にみる名演奏でした!」
と。
コバケンさんも、指揮をしながら同じ様な気持ちになっていらっしゃったのかなあ、場内の皆さんも同じような気持ちだったのかなあ~。
感動を共有していたんだ~と思うと、その場にいられたことにも本当に幸せな気持ちになりました。
音楽って、瞬間の芸術ですもんね。
絵画と違って、後でじっくり見よう、なんてことが出来ませんから。
生きているうちにあんなに貴重な経験が出来てよかった(ちょっと大げさかしら 笑)
そしてコバケンさん恒例の、アンコール「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲、コバケンさんのピアノで「千の風になって」と「ふるさと」を合唱しました。
最前列だったので、コバケンさんと目が合ったのが嬉しかった~!
パワーを頂いたような気持ちでした。
私にも、爪の垢でいいですから、あんなにすばらしい指導力がほしいものです^^;
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