みなさまこんにちは^ ^
たかつきホーム🍀ホームアドバイザーの田原です。
売主さんも買主さんも願ったり叶ったりの今回の不動産物件。
それでも、お互いの気持ちの良い取り引きのために、この建物にまつわる明確な指標が必要です。
土地については『地価』という有効な指標がありますが、建物はそれぞれに特性や性能差があり、一概に築年数ではその価値をはかれません。
その時に有効な手段が住宅診断。
客観的な目線で建物を評価し、売主さんにも買主さんにも納得のいく中立的な評価が出来るものです。
なので、この度も診断に行ってきたいと思います!
※こちらのシリーズにて調査の内容に触れております。こちらも是非ご参考になさってください!
今回はチェックポイント別に、どんな診断をするかと調査あるあるを少しご紹介します。
まず、一般の方でもすぐ分かるポイントとして、水染み跡が挙げられます。
特に天井のものは、大きさと痛み具合でも患部の予想がつきます。屋根からの雨漏りはだいたい酷いことになっている場合が多いですね。
壁際だと、通気ガラリからの侵入の可能性もあるし、家の作りによっては結露の場合もあります。
この、先っぽに玉の付いている器具は『打診棒』という器具で、音の違いでタイルの下地の状態調査ができます。
指でノックしてみても判定可能で、軽い音がしたらタイルが浮き上がっている可能性が高いです。
全体的に把握して、何が原因かを予想していきます。
また、塗り壁仕上げの場合は、下地の状況がモロに仕上げに出ますので、こうした割れがある場合もよく確認しておきます。
こういう床の剥がれや、フワフワした感触など、フロアー材の傷みに起因する場合が多いですが、バキッと音がしたりとか、異様な垂れ下がりなどは勿論要チェックです。
我々の調査では、床や壁の傾きは全室調査して、その兆候から家のコンディションを判定する主要な材料とします。
…と、家の中から見える部分だけでもこれくらいは調べるポイントがありますが、
たかつきホームの住宅診断では、床下や天井裏の調査も基本調査に含んで対応しています。
こんな感じの完全防備で行ってきます!
天井に水染みのあった箇所は特に、その上の屋根裏の状態は必ずチェックが必要です。
このように広い水染みがあった場合、雨漏りに起因する水染みであったと予想できますよね。
しかし、これだけでなく、今現時点で雨漏りが継続発生しているのかを確認することが特に重要です。
築年数の長いお宅ですと、このように床を支えるコンクリート束玉が劣化して割れている事も多々あります。
さらによくみるのが、コンクリートブロックを束玉代わりにしている事例。
コンクリートブロックはこの向きでは特に支える力を発揮できませんし、用途違いです。
両事例とも取替が必要であり、床下に入らないと分からないポイントですね。
こうした内容を重点的にチェックします。
勿論問題のない箇所もありますし、特に重要な基礎コンクリートの部分はテストハンマーという器具を使って強度を確認する事ができます。
このお宅は基礎コンクリートの強度では健全な数値が得られました。
先程の束玉は交換すれば機能回復しますので、結果としては悪くないといえますね!
というような感じで約半日の調査を終えて、この後はデスクで分析作業になります。
近年の建築資材高騰化だけでなく、アスベスト除去など各種規定も厳しくなっていく中、住宅の解体コストも例外なく増加傾向にあります。
職人さん不足も長年の課題でありつつ、更にいうとリフォームに携わる技術のあるホンモノの職人さんというのは現在でも稀有な存在となりつつあります。
住宅診断もまだまだ普及が進んでいるとは言い難い状況ではありますが、日本のまだ使える家を守るために、志高き職人さんと共に、日本の住宅を守っていく所存であります!!
いつもは誰にも見られないからもう一度!!笑笑
次回は診断結果とその効能をご紹介していきたいと思います。
それでは、また来週お目にかかります。
みなさまの暮らしが、いつも豊かでステキなものでありますように🍀