みなさまこんにちは^ ^ たかつきホーム🍀ホームアドバイザーの田原です。
それでは先週に引き続き、住宅診断を続けて参りましょう。
今週はおうちの中に入っていきますよ〜!!
家の中で活躍するのは、こちらのレーザーレベルですね!!
これをセットしてスイッチを入れると、このように床や壁に赤いレーザーが照射されます!!
この赤いレーザーは、正確に水平のラインと鉛直のラインを示す優れもの!!
だから、これに対して床からの高さを巻尺などで計測すると、床の傾きが分かるし、
壁で測ると、壁の傾きが分かるという事でなんですね!!
和室などでももちろん計測可能ですが、畳の場合など、起伏が多い床素材の箇所の計測値は参考値となります。
…ということで計測を進めていって算出されるとこの様になります。
床や壁(柱)の傾きについては6/1000(1mの間で6mmの傾き)を超えるものを危険ゾーンととらえ、建物全体の傾向を見ながら建物のコンディションを予想していきます。
(現在お住まいの状態や残置物のある状態での診断の場合、診断できる範囲が限られます。)
こうしてみると、家がどのように傾きをみせているかの特徴が掴めます。
特に、全体的に一方向へ傾きをみせている場合、地盤自体の沈下によって建物が傾く『不同沈下』が起こっている可能性があります。
反面、施工した大工さんの施工精度や表面の仕上げ材の劣化に原因があることもありますから、このあたりの診断結果と基礎や床下の状態などを加味して、総合的な判断をくだしていく必要がありますね。
レーザーレベルでの診断に併せ、外部と同じく目視にて状況把握をしていきます。
写真がボケてしまっていますが、ここは床板がフカフカしている状況の箇所です。
ご相談でも一番多いと言ってもいいかな?
だいたいは、フローリング材の劣化によるものが原因です。
フカフカしているところの周りを踏んで確かめていただくと、周りの丈夫なところにたどり着きますが、
両端の丈夫な所に巻尺を当てて、だいたい30cm感覚だったらビンゴです。床の骨組である根太(ねだ)の感覚が基本30.3cmで施工されるからですね。
このフローリングの痛みについては、他の要素を分析して問題がなければ、仕上げだけの交換で改善できます。
ただ、床下の湿気に起因している場合があるので、床下の状態の再確認は欠かせませんけどね。
これはほぼ雨漏りの跡です。点検口次第ですが、屋根裏の状況も確かめたいところですね。
天井や窓の周りや下に出ているものであれば、結露に起因している場合もあります。周辺の様子から可能性を診断していきます。
これは台風の際に準備されたのでしょうが、実際にガラスが割れたときには大変危険な状態になる上に、何の補強効果もないためオススメしません!
あとよくあるパターンだと、古い消火器も、期限切れのものはホースとの接合部あたりで固着して爆発する可能性があるので、期限切れの消火器は必ず新しいものに交換しましょう。
この辺のお話は実際に見つけたら必ず共有する情報になります。
こちらは壁に太く垂直に入ったひび割れです。
こうした場合に、なぜこの症状が起きているのかを考えることがとても大切です。
この壁仕上げは左官材料による塗り壁ですが、壁をノックしてみるとコンコンと軽い音がしたので、
土壁の上に施されたものではなく、下地はボード系材料なんだと分かります。
そして、床からスケールで高さを取ると、ちょうど180cm付近。だいたいボード系材料の規格サイズの寸法と合致するため、
これが下地のジョイント部分なんだと分かります。
それであれば、この下地の接合部の部分の施工方法に不備があるなどの予想が立てられますよね。
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といった感じで、本日は室内の診断内容について解説してきました。
室内、屋外と場所は違うものの、それぞれの診断結果が連動していくとなぜそうなっているのかの理由が読めてきます。
ホームインスペクション自体、何のためにやるのかという理由、意味があるかどうかという事について皆様ご自身のご感想をお感じいただければ幸いでございます。
あと、自分でも出来そう!と思えば、ちょっと家の中ご覧いただいてみていただけると嬉しいなと思います。
それでは、また来週お目にかかります。 みなさまの暮らしが、いつも安全で快適なものでありますように🍀