2016上半期ベストアルバム | novel2017のブログ
いよいよ上半期も終了。ということでこの半年でよかったアルバムをざっとならべてみました。
まだ上半期なのでランキングはつけていませんが、ざっくり下にいけばいくほど評価が高いアルバムです。


バニラビーンズ - バニラビーンズⅤ

バニラビーンズV/avex trax

¥3,240
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BUMP OF CHICKEN - Butterflies

Butterflies(通常盤)/トイズファクトリー

¥3,240
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バンプ史上、最もハマらなかった一枚になるだろう。リードトラックがこんなに魅力的じゃないのか。歌詞も一ミリも入ってこない。それは別に私が大人になったからじゃない。この年でも私は彼の言葉を欲している。しかし全然入ってこない。それはまったくセンセーショナルな言葉がないから。ドキッとする言葉をくれよ。藤くん。頼むよ。




THE LAST SHADOW PUPPETS - Everything You've Come To Expect

Everything You’ve Come to Expe/Domino

¥1,540
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Daughter - Not To Disappear

Not to Disappear/Glassnote

¥1,349
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mutemath - Vitals

Vitals/Wojtek

¥1,320
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Teen Suicide - It's The Big Joyous Celebration, Let's Stir the Honeypot

IT’S THE BIG JOYOUS CELEBRATION, LET’S STIR THE.../Flake Sounds

¥2,000
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Goo Goo Dolls - Boxes

Boxes/Wea

¥1,574
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安心のブランド。メロディセンスが光る。全盛期ほどの勢いはないが、年老いてもなお健在。




ゲスの極み乙女。 - 両成敗

両成敗(通常盤)/ワーナーミュージック・ジャパン

¥3,240
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Modern Baseball - Holy Ghost

Holy Ghost/Run for Cover

¥1,430
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ももいろクローバーZ - AMARANTHUS

AMARANTHUS【通常盤】/キングレコード

¥3,024
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breakbot - Still Waters

Still Waters/Imports

¥2,533
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KANA-BOON - origin

Origin/KRE

¥3,024
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Bibio - A Mineral Love

A Mineral Love/Warp Records

¥1,761
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ももいろクローバーZ - 白金の夜明け

白金の夜明け【通常盤】/キングレコード

¥3,024
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sia - This Is Acting

This Is Acting/Rca

¥2,178
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Homeboy Sandman - Kindness for Weakness

Kindness for Weakness/Stones Throw

¥1,320
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pelican fanclub - 記憶について

記憶について/DAIZAWA RECORDS

¥価格不明
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ANOHNI - Hopelessness

Hopelessness/Secretly Canadian

¥1,687
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業界内で話題騒然、今年のベストアルバム筆頭候補、anohni。しかし私にはそんなに響かなかった。かっこいい曲だと思うし、いいアルバムだけれど、それ以上はなかった。なのでここに。




METAFIVE - META

META/ワーナーミュージック・ジャパン

¥3,024
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なにこのせっこい布陣。ぜったいイカす曲作るに決まってるやん。今年の夏ぜひフェスで見ようと思う。




The 1975 - I Like It When You Sleep, For You Are So Beautiful Yet So

I like it when you sleep, for you are so beauti.../ユニバーサルミュージック合同会社

¥2,222
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Mystery Jets - Curve of the Earth

curve of the earth/carol

¥2,247
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なんでこんなにかっこいいんだ?と少し腹立ってしまう。そりゃ下のストロークスのジュリアンだって、1975のマシューだって男前だけれど、それとはまた違うこの渋さよ。そして曲の渋さよ。せめてカンナムスタイルとかやってくれりゃあこっちにだって勝ち目はあるのに。「Bombay Blue」のようなダウナーな曲も、「Bubblegum」のようなキレッキレももう全力。全力過ぎてやばい。




The Strokes - Future Present Past E.P.

Future Present Past E.P. [10 inch Analog]/Strokes

¥1,687
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ストロークスが急きょ出したEP。アナログレコードか、ダウンロードのみの発売。聴いてみて思うのは、やはり近年のストロークらしさが出ているなと。ここでこれらの楽曲を出した意味はよく分からない。そして度の楽曲も特別キャッチーに作られているわけでもない(十分キャッチーだが)。いきなりドラムのバスとスネアがドン!バン!とはじまり、次第に音が増えていく。でもそこに過剰な豪華さとか壮大さはなくて、シンプルさは昔から変わらず。最近は声が高くなってあの渋い声が聴けなくなっていると嘆く人もいるようだが、今回はそうでもない。しっかり聴かせにきてるなあと実感している。なんとなく聞いてて思ったが、ちょっとだけオカモトズのボーカルってジュリアンに似てる気がしてきた。影響あるのかな?あんまり最近の音楽に影響とかなさそうだけど。




大森靖子 - TOKYO BLACK HOLE

TOKYO BLACK HOLE/avex trax

¥3,024
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出産も経験した大森精子の新しい境地。確実に今がピークだろってくらい確変起きてる。だから今聴くべし。今こそ聴くべし。




Andy Stott - too many voices

Too Many Voices/Modern Love

¥2,250
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Andy Stottのニューアルバム。リードトラックの「Butterflies」からもうたまらない。なんのメッセージがあるのかもわからずただひたすら繰り返されるディープな音楽にただ圧倒される。そもそもこんな音楽を言葉で表現しようなんて無理にもほどがある。知識もないので歴史を語ることもサウンドについて語ることもできないし。ただ、必聴だってことぐらいは伝えられる気がする。小難しいことやってるなあなんて思うけど、別にこっちが小難しく考える必要はない。「New Romantic」のようなついノッてしまう胸に響くビートを刻む楽曲もある。「Selfish」は中毒性の高い一曲。




Eliot Sumner - Information

information/polyd

¥2,529
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あのスティングの娘という触れ込みでデビューした彼女。クールで冷たい楽曲と声はまさしくスティングの娘。歌い方も似てるなあと。母親がスティングのファンということで母親にもおすすめしてみた。が、あまり気に入らなかったっぽい。スティングのような温かみが欲しいらしい。




蓮沼執太 - メロディーズ

メロディーズ/SPACE SHOWER MUSIC

¥3,024
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Apple musicで発見してからしばらく繰り返し聞いていた。おもしろい音楽作る人だなあと。さすがの一言しか。ツイッターフォローしてたの忘れてたわ。




The Hotelier - Goodness

Goodness/Tiny Engines

¥1,980
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James Blake - The Colour In Anything

The Colour In Anything (CD)/ユニバーサル ミュージック合同会社

¥2,515
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今まで以上に深く、そして挑戦的な一枚。ポストダブステの最右翼ともされたジェイムスブレイクだが、今作はそのジャンルにとどまることなく、もっと深化した耽美な音楽に取り組んでいる。




赤い公園 - 純情ランドセル

純情ランドセル(通常盤)/ユニバーサル ミュージック

¥3,024
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前作「猛烈リトミック」で、ポップさすらあっさりとモノにしてしまうしたたかさを見せた赤い公園の3枚目のアルバム。次第に実験的な要素は薄くなり、高度なところでの遊びが多くなってきたのは、若干物足りなさも感じるがやはりそれでもなおおもしろいアルバムだ。今のニーズにあった音楽を素早く吸収する姿勢は今作も健在。激しいギターロックナンバーの「KOIKI」、星野源のようなファンクさも取り入れた「黄色い花」など、飽きさせない。赤い公園の個人的な好きポイントは、東京をローカルとして歌う所。立川で育った彼女たちにとっては東京は"憧れの大都市"ではなく、どこにでもある住宅密集地。東京と言うフレーズを出しても一切気取った感じがみられないのがいい。今作の「西東京」がまさにそうで、

今が祭りだ東京
東の都はここでっせ
おいらの地元東京
いやほんとは西東京

新宿北原宿渋谷の オシャレなカフェで
必要以上に写真を撮ってるそいつらだいたい西東京

トラックで飛ばした
晴れの日の新青梅街道
あっけない僕らの門出に
田無タワーが紫に泣いている

と若干嘲笑気味に歌い上げている。
今後の展望としてはどうだろう。演奏力もアレンジ力も他の若手より群を抜いているのは間違いないが、少々路線に迷いありか。差別的な発言になってしまうが、現実問題として、女を売っていくテレビ出演型か、フェスに出まくる邦ロックバンドスタイルか、作曲やアレンジ、共作、コラボ、プロデュースなど、業界に好かれるパターンか。別に一つにまとめる必要はないが、私はもうすこし絞ってもいいかなあなんて勝手に思っている。もっと勝手なこと言うと、テレビとかにも気まぐれで出つつ、タイアップとかなくプロデュース業が各々でできるくらいの力のあるバンドになってほしい。アニソンバンドにはなってほしくない(私がアニソンみないだけ)。




flume - skin

Skin/Mom & Pop Music

¥1,574
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flumeはやはりいい。きちんとした音源を聴くのは初めてだけれど、いつもyoutubeとかsoundcloudなんかで耳にしてて、今回やっときちんとフィジカルを手に入れた。抜群にいい。飽き症の自分にぴったりな、変幻自在なアルバム。最後はなかなか渋く終わるところもいい。最後まで楽しめるトッポみたいな存在。




Red hot chilli peppers - The Getaway

The Getaway/Warner Bros / Wea

¥2,137
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レッチリは変わってしまった。そういうのは簡単だと思う。だけれどそこで思考停止せずに、もう一度聞いてみたい。するとまた少し違った世界が見える気がする。リリックをみても、ジョシュのギターをとっても、そこには彼らの信念と進化がみられる。代名詞ともいえるフリーのバカテクチョッパーはない。だけれど十分変態なんだ。変態だからおとなしいように聞こえて全然違う。後半になっても勢いは落ちることなくぐっとひきつけたまま。「あ、これで最後?え~」「あ!まだあった!やったー!」の繰り返し。本当に曲が全て終わり、コンポがCDの総時間数を表示したとき、すごいいい映画を見た時と同じ喪失感に襲われた。
多分ライブで盛り上がるのは往年の名曲たちだとおもう。give it awayaround the worldなどは間違いない。でも家でじっくり聴きたいとき。カラオケじゃなくて家で歌詞カード見ながら聴きたいのは間違いなく今作なんじゃないかな。
おすすめは1曲目の「The Getaway」。この曲を聴けば今のレッチリのスタンスがわかると思う。個人的には「Detroit」が好み。ベースがはじけてる。次のもっともロックなナンバー、「This Ticonderoga」への流れもいい。ラストのピアノごり押しも傑作とまではいかなくても、聞けば聞くほど味の出るアルバムだと思う。むしろメロディが立ったリードトラックよりアルバム曲の方が楽しい。




Lonelady - HINTERLAND

Hinterland [期間限定・特別価格 / ボーナストラック収録 / 国内盤](BRC45.../Beat Records/WARP

¥1,080
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あるブログで、このアルバムを薦めている人がいて、どんなもんかと、当時登録していたapplemusicで視聴。一曲目からやられた。ひりっとした冷たい印象。それを単調なビートでずーっと繰り返す。次第にそれがクセになる。




私立恵比寿中学 - 穴空

穴空/SME

¥3,000
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私立恵比寿中学の3枚目のアルバム。アナーキーと読む。たしかにアナーキーな一枚だった。一曲目、無駄に長い小芝居が終わると「俺たち絶対アナーキー!!」と絶叫。こいつら、本気だ。
最近活躍めざましいエビ中、と書くとファンから顰蹙を買いそうだが、実際、ここ1年ほどのメディア露出量は増えている。印象的なのは去年のFNSでアイドル祭りとしてAKBや乃木坂、ももクロ、モーニング娘。らと共演していたこと。今年に入っても「面皰」と言う曲でプロアクティブのCMに出演、プロ野球交流戦のマスコットも務めた。
このアルバムの話に戻ると、とにかく一皮むけた前回のアルバムとうって変わって、非常に高いレベルで安定、なおかつ挑戦的な一枚になっている。「面皰」のような歌謡曲、「夏だぜジョニー」のようなファンキーな楽曲も、別名義ではあるが「ポンパラペコルナパピヨッタ」にみられるプログレと変化に富みつつ、「スーパーヒーロー」のような今までにないほどの王道JPOPもある。作曲陣も豪華なので、ぜひその視点でも楽しんでほしい。
もう少し掘り下げると、個人的には「全力ランナー」がよかった。真山の声がいいといつも思う。あと、「夏だぜジョニー」は流れがよかったのでイメージがぐんと上がった。あの流れで聴きたい。シングルではあまり聴きたいと思わない。






Radiohead - A Moon Shaped Pool

A Moon Shaped Pool/Xl Recordings

¥1,687
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レディへ信者というのがいるらしい。まあこれだけ世界的なミュージシャンにもなると当たり前の話だが、彼らはレディへが出す曲全てを崇め奉るらしい。全く良さを理解していないのにもかかわらず。ようするに「この曲の良さがわかる俺ってすごい」を伝えたいのかもしれない。どうでもいいんだけれど、そんなこと。
私が聴いて思ったのは「トムヨーク今こんなこと考えてるんか」という事実のみ。いまさら彼らの楽曲の良し悪しを語るなんてしない。というか無謀だ。ただ、芸術とポップスの狭間を限りなく不安定にうろうろしているのは確かだ。環境音楽のような「Daydreaming」は、まさにとろけてしまうような、メロディもへったくれもない、音楽素人おいてけぼりの作品になっている。しかし、それでもなおレディへは私たちの方をちらちら見ている。独走しつつ、「おまえらちゃんとついてきてるか?」と確認しているよう。「Identikit」のような楽曲や冒頭の「Burn the Witch」は、後期レディへからつながっている緊張感がある。最後の「True Love Waits」が終わったときは、つい名残惜しく感じてしまう。なんだろう、この気持ち。このアルバムの本質的な良さなんかちっともわかっていないのに、感覚で好きになってしまうこの不思議。昔からレディへはそうやって私を虜にしてきた。そう、これが彼らの常とう手段だから。 






Chance The Rapper - Coloring Book

データ配信のみでリリースされたこのアルバム。何がいいって、全部よ全部。確実に彼は世界を変える。と断言したいくらい。ラップは詳しくないので技術的な目線ではないが、音を重視した言葉選びが好きだ。適当に聞き流してしまいがちな部分を改めて聴くとなんて心地よいか。




White Lung -Paradise

Paradise/Domin

¥1,349
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日本のオルタナロックに近い親しみやすい音楽。わかりやすいキメもたくさんあるし、ほんとにかっこいい。バカみたいな言い方になるけど、疾走感がすごい。BPMの問題ではない。生き急いでるかのような絞り出す声がよけいに焦燥感を生む。いきなりフルスロットルで駆け抜ける「Dead Weight」と「Narcoleptic」。バスドラがうるさい「Sister」などはテンションあがりまくり。そして今度は一転、ちょっとミドルテンポに落とした「Hungry」も、やはりテンションがぶちあがり。なぜなんだろう。こういう音楽はメロディで生きるも死ぬも自由自在だけど、メロがすんごい良い。どれがリードトラックかわからん。ちょっとなつかしのメロコアっぽいけど、声は薄っぺらくなくて。良いバランスのバンドだと思う。






Mitski - Puberty 2

Puberty 2/Dead Oceans

¥1,974
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ニューヨークを拠点に活動するミツキ・ミヤワキのソロ・プロジェクトMitski(ミツキ)が、Dead Oceansよりニュー・アルバム『ピューバティー2』をリリースする。これまでにシンガー・ソングライターとしての才能が十二分に発揮されたデビュー・アルバム『Lush』(2012年)、オーケストラ調に仕上がった壮大な2ndアルバム『Retired from Sad, New Career in Business』(2013年)、DIY感のあふれるギターロック色が前面に押し出された3rdアルバム『Bury Me At Makeout Creek』(2015年)をリリースしている。
今作はDead Oceans移籍後第1弾となるニュー・アルバム!驚異的なリリース・ペースにもかかわらず、彼女の奏でるサウンドの幅には心底驚かされる。というのも、彼女は日本とアメリカのハーフであり、ニューヨーク州立大学で基礎音楽をからオーケストラまで幅広く学んでいたという経歴を持っている。今作も日本人の心にも強く響く、哀愁とエモーショナルにあふれたオルタナ・ロックとメロディーがぎゅっと詰まった1枚に仕上がった

tower recordsより

抒情的でエモーショナルな歌は一発で私を取り込んだ。リード曲の「Your Best American Girls」は必聴。今年ナンバーワンに輝くかもしれない名曲。彼女の一筋縄ではいかなかった想いや葛藤がぎゅっと濃縮されている。ラスサビでは爆発するようなエネルギーをぶつけてくる。Aメロのポツリと歌いだす歌詞も素晴らしい。最初から最後まで、「これはロック?ん?」となる。それは決して悪い意味ではなく、そのオールマイティーさとドロドロさがそうさせているのだ。時には「Thursday Girl」のような清く切ない旋律を、またある時には「My Body's Made of Crushed Little Stars」のような不穏な空気を保ったまま何かこらえるような状態の曲が交錯する。しばらくリピートし続けるであろう名盤。





こんな感じです。メジャーどころしか聴けておらず、あまり参考にならないけれど、下半期もこんな感じで頑張りすぎず楽に聴いていこうと思います。ぜひおすすめも教えてください。マニアックなんほしいです。