前後左右の席を開けて、半減となったコンサート会場の景色にも慣れてきました。
指揮者の「炎のコバケン」こと小林研一郎さんはマスク姿。
ナビゲーターは、フリーアナウンサーの田添菜穂子さん。
今回のテーマは、〈ウィーンの森で〉。
ウィーンにかかわりあいのある名曲たちです。
演目は、
1. ヨハン・シュトラウス2世: ワルツ「美しく青きドナウ」
オーストリアの第2の国歌と言われている名曲。素晴らしいですね。
2. ヨハン・シュトラウス2世、ヨーゼフ・シュトラウス: ピチカート・ポルカ
ワルツ王の弟・ヨーゼフさんは、音楽とは無関係な仕事をしていたのでしたが、多忙な兄の代理で担ぎ出されているうちに才能が開花❗兄以上の才能があるのではとまで言われましたが、残念ながら早世。
まぁ、豊臣秀長(秀吉の弟)みたいなもんだな。
その兄弟の共作、弦楽器のピチカートで演奏される曲。アンコール曲の定番ですね。
3. ヨハン・シュトラウス2世: ワルツ「ウィーンの森の物語」
ワルツの前の序奏が素晴らしいですね🙋
「美しく青きドナウ」と並ぶ、格調の高い名曲ですね。
4. ベートーヴェン: 交響曲第6番「田園」
この曲の初演は交響曲第5番「運命」も同時に演奏されたそうな。
でも、「運命」とは対照的な癒し系な曲。
「田園」というタイトルもベートーヴェンさん本人が命名し、5つある楽章に標題をつけてます。
第1楽章「田舎に着いたときの愉快な感情の芽ざめ」
第2楽章「小川のほとりの情景」
第3楽章「田舎の人々の楽しい集い」
第4楽章「雷雨、嵐」
第5楽章「牧人の歌、嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち」
第2楽章が終わった時、マエストロが観客に断って舞台袖に退場しました。
休憩のない演奏会、人一倍「息吹き」の強い80歳のコバケンさんにとってはマスク姿での指揮はかなりきついのでしょうね。
「息切れしちゃいました。ここからが激しいですからね」と、再登場したコバケンさんは第3楽章から切れ目なく続く第4第5楽章まで演奏を終えました。
アンコールは、
ドヴォルザーク: 「ユーモレスク」
コバケンさんの解釈では、この曲は人生の変遷をイメージしているとのこと。
お疲れ様でした。