第17弾は、
「花筐 HANAGATAMI」
2017年製作、「唐津映画」です。
「花筐」は、大林監督ファンなら誰もが知っている幻の作品。
檀一雄さんが20代の頃に書いた小説で、この作品に感銘を受けた大林監督は檀さんに映画化の許可をいただき、脚本も完成させていました。
しかし、映画製作は実現しませんでした。
日本が戦争に巻き込まれていくなかでの青春物語、大林監督は「この空の花 長岡花火物語」「野のなななのか」と、反戦平和を前面に掲げる映画を発出してきましたが、まさに今だからこその思いで「花筐」を唐津の地て作ることにしました。
ところが、クランクイン直前に監督が肺がんで余命半年の宣告を受けてしまいました。
それでも撮影を続行させ、その執念が病魔を退けたのでしょうか?
完成した作品は、穏やかとは逆なすごい迫力に満ちたものとなりましたね。
