大林宣彦監督ありがとうございました❗(12)「転校生 さよならあなた」 | てるてるの小屋

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第12弾は、

「転校生 さよならあなた」
2007年製作、25年ぶりに「転校生」がリメイクされるというニュースに、大林映画ファンはみんな度肝を抜かれました。
あの、神聖にして侵すべからずの作品に大林監督は手をつけるのか?!
たぶん賛否両論あったと思います。
てるてるさんも心動きましたので、長い間の暗黒時代の禁を破り、久しぶりに映画館に行きました。
 
リメイクに当たり、いろいろと変化がありました。
舞台が尾道から長野へ(海から山へ)。
転校してくるのは、斉藤一美ではなく斉藤一夫。
 
斜めに傾いた画面に戸惑いますが、しばらくするとなんかなれちゃいました。
ふたりが会話しているシーンでは、画面に向かって語りますが、相手も同じ方向を向いて語ります。これ、ほんとはおかしいのですが、でもしっくりくるから不思議です。
尾道から長野へ列車の旅をしている母子、原因は「離婚」。
転校してきた斉藤一夫(森田直幸)君(担任の先生役は石田ひかりさん)は、いきなり幼なじみの斉藤一美(蓮佛美沙子)さんから声を掛けられ戸惑います。
その後も絡んでくる一美さんには山本弘(厚木拓郎)君という恋人がいるが、一夫君には尾道に吉野アケミ(寺島咲)という恋人がいました。
強引に一美さんの家(蕎麦屋)に引っ張られた一夫君には長野の記憶があまりないが、遠い昔の秘密(一美のおばあちゃんを殺した話)を聞かされます。
ふたりのこころと身体が入れ替わってしまう😱
どうすることもできず、お互いの家で生活するようになるふたり・・・。
ここいらあたりまでは、前の作品と同じ台詞が出てきてクスリとするのですが、話は徐々にズレていきます。
一夫になった一美(変な表現だな、森田くんの方)さんがけっこう精神的にタフで現実になじもうとする。
一方、一美になった一夫はなぜか具合が悪くなっていく。
 
前作では更なる「転校」が立ちはだかりますが、今作では「死」という問題が目の前に。
家族との関係、恋人との関係、25年前との時代の変化が反映しています。
新たな「転校生」、最高でした🙋
蓮佛美沙子さん、森田直幸君のコンビも素敵でした。