わたしのように、「午前十時の映画祭」の第2部から参戦したものにとっては、「ベンハー」やってくれよん!と思うわけですが、そういう熱い想いにお応えして、「赤の50本」も別会場でスタートしました。
ということで、TOHOシネマズみゆき座で、「午前十時の映画祭(赤の50本)」を観てきました。この映画館のすごいところは、一日中やってること。だから、同じ日に、「青」「赤」、両方観られちゃうのです。
この日の作品は、「フィールド・オブ・ドリームス」。
だいたい、誰かさんがこの映画の記事を書いたりするもんだから、日比谷の映画街なんぞに出向く羽目に・・・。
アイオワ州の田舎町で農業やっているレイ・キンセラ(ケヴィン・コスナー)さんは、妻のアニー(エイミー・マディガン)さんと、娘のカリン(ギャビー・ホフマン)ちゃんと3人で、ローンを抱え貧しいながらも楽しい農園生活を送っていました。

ある日、トウモロコシ畑を歩いているレイさんは、「それを作れば、彼が来る」という謎の声を何度も聞きます。どうやら、彼しか聞こえないようです。
レイさんは、アニーさんにそのことを話すとともに、「それ」って何?「彼」って誰?と考え込みますが、ふと心に浮かんだのは、「野球場を作ると『シューレス』ジョー・ジャクソンが現れる」というもの。
ジョー・ジャクソンさんは、あのベーブ・ルースにも影響を与えたほどの偉大な打者。でも、チームの八百長事件に巻き込まれ、野球界を永久追放された人物でした。そして、レイさんの父親が大ファンだった選手。
生活の糧であるトウモロコシ畑をつぶして野球場を作るという話をアニーさんに話すと、アニーさんは、最初は呆れていたものの、その計画に賛同します。
レイさんの暴挙に、周囲の人たちは驚き、あきれ、あざ笑います。でも、一家はへこたれません。
学校PTAの「悪書追放キャンペーン」にも、「自由」を守るため、猛然と戦うアニーさん。
野球場が完成すると、ひとりの野球選手が姿を見せました。
彼こそ、伝説のジョー・ジャクソン(レイ・リオッタ)さんでした。
やがて、彼は、8人の仲間で練習を始めました。
「お告げ」は、さらに続き、レイさんは、アメリカ国内を走り回り、60年代に一世を風靡したがその後筆を折ってしまったテレンス・マン(ジェームズ・アール・ジョーンズ)さん、メジャーリーグに1インニングにも満たない出場記録を持ち、打席に立つことなく去ってしまったムーンライト・グラハム(バート・ランカスター)さんを訪ねていきます。
ローンが返済できず、追い込まれていく一家ですが、野球場に次々と現れる選手たち。試合ができます。
カリンちゃんは「大丈夫だ」と言います。
見果てぬ夢を叶えるために現れてくる人たち、そして、奇跡が起こりました・・・。
こういうお話いいですね。素敵なおとぎ話。
これもまた、「ありがとうございます」の作品ですね。